希島あいり「どんな自分でも、どんな人生でもいい」コンプレックスの塊だった人生を変えた写真の力
恵比寿マスカッツのメンバーでもあり、メジャーデビューを果たしたソロアーティストの他、セクシー女優、舞台など幅広く活動する希島あいりが、写真家・福島裕二との写真展を行っている。開催に併せて、新たに撮り下ろした写真についての話や、撮影を通して自身のコンプレックスへの心境の変化などを、希島と福島に聞いた。
今回新たに撮り下ろした「写真展 -raison d’etre-」は12月24日(金)から2022年1月23日(日)まで「アトリエY-青山-」で、2019年4月に行われた写真展のリバイバル展となる「写真展 - I recollection-」は12月24日(金)から2022年1月16日(日)まで「アトリエY-恵比寿-」で開催中だ。
「いろんな自分を認めてあげよう」という思い
――今回撮り下ろした写真はどちらで撮影したんですか?
希島:九十九里やホテルなどで撮影しました。
――2019年4月に開催した前回の写真展は、“ありのままの姿”を写し出した内容でしたが、今回新たに撮り下ろした写真のコンセプトについて教えてください。
希島:今回のコンセプトの「raison d’etre(レゾンデートル)=存在意義」というのは、いろんな自分を認めてあげようという思いを込めています。だから、自然体な姿もあったり、ドレスで着飾ったり、“希島あいりの全体像”みたいなイメージですね。
本当はもっと小さく写ってる写真があっても良かったんです。それでもそこに存在してることが伝わるじゃないですか、だから今回引きの写真も多いんです。
コンプレックスや隠したい部分があって…別の人間になりたくて、私は“希島あいり”になりました。そこで前回の写真展では、ありのままの私の全てをさらけ出すことで、コンプレックスも含めて素の自分のことを受け入れられるようになっていったんです。
でもいろんな活動をするうちに、素の自分だけじゃなく、やっぱり演じてる自分も私で、そこも含めて“希島あいり”なんだという気持ちがあって。“希島あいり”じゃなければ出来なかったことをたくさんやらせていただけるようになっていろんな表現が出来るようになった今、ここに“希島あいり”として存在している自分の全てを受け入れて形にできればと思いました。
普段は自己否定が多くて、3年前から少しずつ自分のことが好きに…はまだなれてはいないですけど(笑)、自分の殻を破ってやっと一人の人間として受け入れられるようになったからこそ、いろんな自分を丸ごと受け入れようと思えるようになりました。
希島が持つ「いろんな表現の幅」が現れた写真
――福島さんは撮影されてみていかがでしたか?
福島:前回の写真展から3年経って彼女がいろいろなことができるようになって今回改めて写真展をやることになり、特に写真集の方ではいろんな彼女の顔が見られると思います。彼女のスタイル、表情、見せ方、演じ方…彼女の持ついろんな表現の幅が現れています。
今回撮影して、実は最初の1枚で感動しました。あ、笑ってるって。
3年前、自分を変えたい、コンプレックスばかりの私を好きになりたい、という彼女の撮影はすごく大変でした(笑)。以前は、「今、このアングルから、笑顔で歩いてる写真を撮るんですね」って感じだったのが、今回は自然に撮らせてくれるようになっていたんです。
彼女は完璧主義者なんです。それは自分に対してじゃなく、自分がファンのために完璧でいなきゃいけないと思ってしまう。“ちゃんと”出来てるかなって気になってしまうんです。本当は彼女が思う“ちゃんと”じゃない、“ちゃんと”もあるんですよね。絶対良いから自信を持って提案して、嫌われてもいいと思いながら撮っています。こういう形で見てもらって、肯定されることによって、一歩ずつ進んでいけたらいいなと思いますね。
会期:12月24日(金)~2022年1月23日(日) 平日13:00~20:00・土日祝11:00~20:00
休館日:水・木曜日、12/27~1/7
会場:アトリエY-青山-(東京都渋谷区神宮前3-5-2 B1)
※1月15日(土)20〜21時に希島あいり×福島裕二トークショー開催予定
リバイバル展「希島あいり×福島裕二 写真展 - I recollection-」※入場無料
会期:12月24日(金)~2022年1月16日(日) 平日13:00~20:00・土日祝11:00~20:00
休館日:水・木曜日、12/27~1/7
会場:アトリエY-恵比寿-(東京都渋谷区東3-25-6楠ビル2F)
■希島あいり公式Twitter:@airi_kijima