1月22日(土)に、特別ドラマ「ホテルマン東堂克生の事件ファイル~八ヶ岳リゾート殺人事件~」(夜7:00~8:54、BS-TBS)が放送される。同作は、石ノ森章太郎の名作コミック『HOTEL』を原案としたスピンオフドラマ。主人公・東堂克生(内藤剛志)が総支配人を務める八ヶ岳のリゾートホテルで殺人事件が発生し、刑事・高梨薫(内山理名)と共に事件を解決に導くヒューマンミステリーだ。
薫は東堂と別れた妻の間に生まれた娘で、33年の時をへて初めて出会ったという設定。そんな親子関係を演じる内藤と内山に、2021年の夏に行われた撮影を振り返ってもらいながら、見どころや撮影の裏話などを聞いた。
内山理名の刑事役に、内藤剛志「僕が刑事役をやめたくなるくらい完璧」
――まずは、今作に出演されての感想を教えてください。
内藤:刑事以外の役は本当に久しぶりで。刑事が発する難しいセリフは全部理名が言ってくれました(笑)。今作の舞台となるホテルは、さまざまな出会いや別れ、非常に濃い人間模様や喜怒哀楽がある場所。このドラマでは、ホテルにおける喜怒哀楽、プラス“サスペンス”が描かれています。面白いものができたので楽しんでいただきたいと思います。
内山:内藤さんが刑事ではないということで、私も気合が入りました。私が演じる薫は、父親のことを恨んでいるという感情が軸にありまして、でも事件のことには手を抜かず、気になったことがあったらとことん追及するんです。
ですが、内藤さんがホテルマンのお客さまへの対応や、従業員へのホスピタリティをとてもすてきに演じられていて。父親として恨みながらも、仕事へのそういう姿勢に尊敬を抱くので、ミステリーではあるんですけど、薫の心の動きにも注目してもらいたいですね。ラストは、薫自身の気持ちもうまくまとまることができて、すごくすてきな脚本だなと思いました。
――内藤さんは、刑事役の大ベテランとして、内山さんの刑事っぷりをどうご覧になりましたか?
内藤:刑事役は難しいセリフがたくさんあるんですよ。容疑者や死亡推定時刻だとか…そういう演技を彼女は完璧にやるんですよね。僕が刑事役をやめたくなるくらい(笑)。全部、理名がやればいいじゃん!って(笑)。本当によくやっていたと思います。
――内藤さんは、ホテルマンという役を演じるにあたり、参考にされた方はいらっしゃいますか?
内藤:僕は京都で仕事することが多く、なんと35年間同じホテルのお世話になってるんです。なのでホテルマンの友達が本当に多いです。30年の付き合いのあるホテルマンもいるので、彼らの言動や動きを思い出しながら演技させていただきました。