ナチュラルさよりも“舞台女優感”を意識
――高圧的なキャラクターですが、笑顔を見せることもあるのでしょうか?
そうですね。どちらの面も見せるようにはしています。幅があった方がいいかなと思っています。
――監督から、具体的にどのようなアドバイスを受けていますか?
最初の頃は、普通にしゃべるときはナチュラルな演技をしていたのですが、「もう少し幅がほしい」と言われたので、“怒っていない、いじわるをしていないシーン”も、ナチュラルさよりは少しキャラ付けをするようにしました。身振り手振りを効果的に付けるように、話し合いながらやっています。
分かりやすくいうと、“舞台女優感”です。自分のことを漫画や舞台のヒロインだと思っていて、悲しいことがあったときは、“悲劇のヒロイン”を演じているような女の子を意識しました。
――「サスペンス作品が好き」とのことですが、サスペンス作品ならではの魅力を教えてください。
どうなっていくかが全く分からない感覚です。台本を読んでいてもびっくりするような驚きが毎話毎話にあるので、それがサスペンスの面白さだなと思うし、最初の方は犯人が分からなくて全員が悪者に見える感じも面白いなと思いました。
――撮影現場の雰囲気はいかがですか?
他の方と同じシーンになることがまだ少ないですが、現場は和やかな雰囲気で、皆さんと楽しくお話しながらやっています。
――望緒役の波瑠さんとは共演シーンが多くありますが、打ち解けられましたか?
望緒先輩と共演するシーンは怒っているシーンが多くて、お互い好き同士の関係ではないので、現場でも実は波瑠さんが一番お話できていないかもしれないです。
今回初めてお会いして、そのオーラや雰囲気がすごくすてきだなと思いましたし、現場にいらっしゃるときから、「波瑠さんに当てて書いたのかな?」というくらい完全に望緒先輩にしか見えないので、それが本当にすごいなと思います。
だからこそ私もりえという役に入り込めているのかなという感じがします。現場の作り方もそうですが、私自身のやりやすさは、本当に波瑠さんの力だなと思います。