紀里谷監督とは映画の収録時間について、「監督が作ってきた作品が(規定の)15分を越えていて、何度もやりとりを繰り返しました。監督からの希望でディレクターズカットもいつか公開する予定です」と話し、「これ以上はカットするシーンがない」(紀里谷)、「いや、ダメなんです」(山田)といった押し問答があったことも言い、双方が並々ならぬ情熱で作った作品であることを吐露した。
最後に「世界中で子どもが誘拐されているという社会問題に切り込んだ作品になっています」と、改めて映画の内容についてアピールした。
また、イベントには、山田と、ドラマ「六番目の小夜子」以来21年ぶりの共演となる松本まりかもサプライズゲストで登場し会場を盛り上げた。
役作りで山田への殺意を染み込ませた結果、「こんなに自分の手が力強かったことはないというくらい、(山田が相手だからこそ)爆発する感情も全てぶつけられました。ミラクルな体験でした」と語り、山田も「怖かったですよ。だって何されるか分からないですからね。案の定、飛んできたり、殴られたりしましたけど(笑)」と、お互いへの信頼を持って撮影に挑んだ様子を披露した。
取材・文=原千夏
NHKエンタープライズ