神木隆之介、将来について悩む女子大学生に「僕もいまだに怖いです」
神木隆之介ら豪華キャストが出演する映画「3月のライオン」の“後編”が4月22日(土)に公開されるのに先立ち、本作の公開を記念したGYAO!presentsのスペシャルイベントが都内で開催。神木と後編の主題歌を歌うシンガーソングライター・藤原さくらが登壇した。
主人公・桐山零を演じる神木は前編公開の反響を「友達から『見たよ』『将棋に興味が湧いた』という連絡があってうれしい。身近な人から聞く声もうれしいですね」と報告。
一方、後編主題歌「春の歌」を歌う藤原も「友達や家族、仕事で会った人たちから『早く後編が見たい』と言われる。私もイチファンとして楽しませてもらっているので『分かる!』と返しています」と作品の広がりを実感していた。
そんな藤原が歌う「春の歌」に、神木は「空を見上げたくなるような声をしていて、曲調も温かく、映画が終わった後も温かい気持ちで劇場を後にできました」と思い入れ深い感想を述べた。
この日は観覧客から「新生活を迎えての悩み」を募集。20歳の女子大学生からは「将来の夢や目標が昔からない。就職活動も不安」という切実な悩みが寄せられた。
スタートからヘビーな相談に、神木は「一言では…ちゃんと話し合いたいですね。それで解決したい。僕らが気軽に答えるには荷が重い」と戸惑いつつ、「僕自身も新しい環境に挑むのは不安ですし、新しいことに自ら挑戦するのは怖いです。途中でやめたことだってあります。
でも、続けることでその先にある可能性が見えてくる。いろいろな事をやってみるのが一つの手。とりあえずやってダメだったら引き返すことも可能です。良かったらやり続ければいい。僕自身いまだに怖いです。でもそういった不安を乗り越えてほしいですね」と自らの経験を踏まえ、丁寧にアドバイスした。
一方の藤原も「少しでも興味を持ったらやってみる。それだけでも前に進めるはず。私も大学生の年で、今からいろいろと挑戦したいこともあって、それを探している段階。同じ悩みだと思うので、詳しく話し合いたい」と自らに寄せて話した。
次の質問は、一人暮らしを始める娘を持つ40代の母親から「そばにいて話を聞いてやれないのが気がかり」というもの。
それに対し、藤原は家族と離れて暮らす娘代表として「仕送りがうれしい」と笑わせながら、「仕送りと手紙が添えてあるとなおうれしい。電話もうれしいですよね。でも仕送りですかねぇ」と娘側ならではの意見を。
神木は、相談者を自分の母親に重ねて「20歳くらいの時に母から『何も用事はないんだけれど』と電話があった時は『え? ないの?』と思った時期もあったけれど、ここ最近はその時の母親の気持ちが分かるようになった。子供として親に心配をかけたくない気持ちもあるし、悩んでいるのを知られたくない気持ちもある。でも、そこは親子ですから。しつこく連絡を取ってください」と言い切った。
続けて「いつか悩みを打ち明けてくれて心がつながる時がくるので『悩んでない?』とか、直接的な言葉でもいいので、しつこく連絡した方がいいです」と、力強く語り、相談者の背中を押していた。
トークイベント終盤には、藤原による「春の歌」の弾き語りサプライズも。温かみの宿った透き通る歌声が会場を優しく包むと、神木は「映画を見た時の気持ちが鮮明に思い出されました。本当にすてき!」と大絶賛。
当の藤原は「緊張で変な汗が出ました」と照れつつも「私も温かいです」と笑わせた。
最後に、神木は「後編はこれから何かを始めようと思っている方、いろいろな事で闘っている皆さんに見ていただきたいです。皆さんの心に寄り添えるような作品になっていたらうれしい」とアピールした。