近年の声優業は、声の演技だけに留まらない。キャラクターソングによるライブ出演、本人名義でのアーティスト活動、ドラマ、バラエティなど多岐にわたって活躍する。アニメ化された人気ゲーム「アイドルマスター SideM」で天道 輝として2015年に声優デビューした仲村宗悟も、アーティスト業やバラエティ番組のMCなどボーダーレスに活動する1人。彼らにとって多様な仕事がある時代だからこそ、その活躍はより幅広くたくさんの人々の目に触れ、SNS上では声優に関するあらゆるニュース、新着情報、感情が日常的に飛び交う。
1月26日(水)に5枚目のシングル「流転」をリリースする仲村は、そんな時代にSNSでポジティブな言葉を努めて発信し続ける。人気コンテンツの一翼を担い、歌やダンス、はたまた作詞、作曲と幅広く活動する彼に「声優のゼネラリスト化」と「SNSの向き合い方」に思うことを聞いた。
仲村宗悟、5枚目のシングルは”最遊記”ED主題歌
——仲村さんがリリースする5枚目のシングル「流転」は、アニメ「最遊記RELOAD -ZEROIN-」のエンディングテーマですね。
そうなんです。「最遊記」という昔から知っている作品に関われるのは、奇跡みたいだなと思いました。一つ一つの仕事に対して真摯に向き合ってやっていたら、奇跡が生まれることもあるんだなと思っています。
——今までの作品とはちょっと毛色の違うシングルになりました。
アルバム「NATURAL」を昨年7月にリリースし、次のシングルは僕の中ですごく大切なものになる予感がしたんです。それもあって「いいものを作りたい」という強いこだわりがあったんですけど、「流転」はそのハードルを超えられて、前へ一歩踏み出せるたしかな手応えを感じました。
——シングルに収録されている3曲全て仲村さんの作詞ですが、詞はどんな時に浮かびますか?
「作るぞ」というモードの時ですね。家に帰って、「よし、作りますか」と向き合う感じです。もちろんそれで全作業できるわけじゃなく、普段思いついたものもしょっちゅうメモってます。歌詞やメロディの種みたいなものはどこにいても出るので、僕のスマホはボイスメモだらけです。お風呂入っているときに浮かんだら、ビショビショのまま出て、すぐスマホにメモるし(笑)。アイディアの種は、リラックスしているときに出やすいみたい。お風呂、寝る前、お散歩中、車で揺られている時によく浮かぶようです。
——SNSによって人とのつながりが簡単でもあり、難しくもある今の時代、アーティスト活動をしている仲村さんから見て、音楽にはどんな力があると思いますか?
音楽って、エンタメという大きな円に含まれる一要素だと思います。エンタメは一つの逃げ場所でもあるし、勇気づけられる場所でもある。絵が大好きな人だったら絵からもらえるかもしれないし、建造物が好きな人ならそこからもらえるかもしれない。何を選ぶかは人それぞれですけど、エンタメや好きなものは心を豊かにしてくれるものの一つだと思います。
※TVアニメ『最遊記RELOAD -ZZEROIN-』ED主題歌
発売日:2022年1月26日(水)
発売・販売元:バンダイナムコアーツ
【初回限定盤】CD+BD/2,300円(税抜)
【通常盤】CDのみ/1300円(税抜)
https://www.lantis.jp/artist/nakamurashugo/」