映画「ちょっと思い出しただけ」(2月11日[金]公開)の東京プレミア上映会が1月23日に都内の劇場で行われ、舞台あいさつに池松壮亮、伊藤沙莉、クリープハイプ・尾崎世界観、松居大悟監督が登壇した。
同作品は、第34回東京国際映画祭でコンペティション部門に選出され、観客賞とスペシャルメンションをW受賞した話題作。尾崎が自身のオールタイムベストに挙げるジム・ジャームッシュ監督の世界的ヒット映画「ナイト・オン・ザ・プラネット」(1991年)に着想を得て書き上げた新曲「ナイトオンザプラネット」を基に、松居監督が書き下ろしたオリジナルラブストーリー。物語はかつて恋人だった照明スタッフの照生(池松)とタクシードライバーの葉(伊藤)が別れてしまった後から始まり、愛し合った日、けんかした日、冗談を言い合った日、出会った日と、時が巻き戻されていく。
舞台あいさつでは、6年付き合った恋人同士を演じる池松と伊藤が互いの印象を告白。池松は「伊藤さんとは(共演は)初めてながらに(演じる照生と葉の)二人の6年間を大事にしていかなきゃいけなかったので、なかなか時間がない中で、(互いの心の距離を)グッと詰められればよかったんですけど、なかなか(積極的にコミュニケーションをとるのが)苦手なもので、一日二つぐらい質問しながら…(苦笑)。最終的には、二人とも同じ方向を向いていたと思っています」と明かした。
一方、伊藤は「私も『どうやって距離を縮めていこうか』っていうのはすごくあったので、最初結構緊張していて『ラブストーリーって得意ですか?』って聞いちゃったんです。そうしたら『はい?』って…。『質問間違えた!』って思いました(笑)」と裏話を披露し、会場を沸かせた。
そんな中、内容にまつわる話題で池松が「一番言いたくないせりふがあって…。『夢で待ち合わせね』って言うんですよ。『なんでこんなこと言わなきゃいけないの?』って思って、(監督とは十数年来の旧知の仲のため)『なんでこんなこと(台本に)書いたの?』って聞いたら、『俺、結構言う』って言ってました(笑)」と暴露し、監督を赤面させていた。
◆取材・文=原田健
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています