横浜「阿部さんのおかげでできていると思います」
あらゆる水中に潜り、隠された証拠を捜し事件を解決に導いていくDCU。水中捜査はもちろん、通常の刑事同様、聞き込みなどの地上での捜査も行い、難事件を解決していく。
阿部「今回は人を救助するのではなく、水中で捜査をしていろんな痕跡を捜し、それを地上に持ち帰ってきて足で捜査をする。その融合です。こういうのは初めて」
横浜「撮影は本当に体力勝負です。水の中での撮影も多いので、基礎体力が必要で。あとは、水の中は話すことができないので、本当にチームワークや信頼感がすごく大事。それは阿部さんのおかげでできていると思います」
阿部「撮影は思ったより大変だからね。最初は音が聞こえなくて困ったけど、慣れてきたら今度は水圧という問題も…。芝居に入っちゃって突っ走っちゃうと本当に危険。そこは限界を意識してクールに考えないと」
横浜「監督のスタートやカットも自分たちの息の音で全然聞こえないんです。ただ水中では、瀬能としているだけで成立するリアリティーがあるので、あまり表情など細かい演技は気にしていません。その分、地上では細かい部分を繊細に演じて、丁寧に作っていっています」
今回、初共演となった2人。
阿部「僕は横浜くんがすごく動けるのは分かっていたんだけど、セリフにもキレがあって、すごくいいなと思いました。特に第2話の、2人が対峙(たいじ)するシーンは良かった。このキレは個性だし、これからバディを組んでいくのがより楽しくなってきた」
横浜「そう言っていただけるとめちゃくちゃうれしいです。阿部さんは言葉を交わさずとも普段から新名として現場にいてくださるので、いつでも瀬能として飛び込めるんです。あと僕らは次のカットに移るときにたわいのない話をしているんですが、阿部さんはとても集中されていて。その姿を見て、しゃべっている場合じゃないなと感じ、学んでいます」
阿部「まぁ今回はいつもと勝手が違うからね。これから新名と瀬能の過去が明かされていくなど僕が知らないことも多いですが、丁寧に作っているのでぜひ楽しんでください」
取材・文=玉置晴子