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杏が語る、アフレコの難しさとアニメーションの面白さ「どんな見た目にもなれるし、どんな世界にも行ける」

2022/01/29 07:15

「今までにないアフレコ体験だった」

杏
 撮影=三橋優美子/スタイリスト=山王丸久美子(KiKi inc.)/ヘアメイク=福沢京子/衣装協力=LIVIANA CONTI、beautiful people、END

――演じたサエの印象を教えてください。

サエは孤独な狩人であり、ミステリアスなところがあります。能力は高いけれど、すごく不器用で、自分を出さないように生きてきた人なんだろうなと思いました。それこそ最初は主人公・ヴァン(声:堤真一)の命を狙って後を追っているので、敵っぽくみえると思うのですが、ヴァンたちと出会うことで人間味のある人物へと変わっていきます。それでも人となれ合うのではなく、自分というものをしっかり持っている。そういう意味では、野生動物に近い印象を受けました。

――サエの心の変化も見どころになっていますね。

当り前のことですが、アフレコはサエが言葉を発するシーンだけ録るので、完成した作品を見たときに「あ、ここにもサエが映っている」と思ったところがいくつかありました。もちろん、そこにはちゃんと意味があり、自分の任務のためだけに動いていたサエがいろんな人のために行動するようになっていく変化を表しているんだろうなと。それがすごく伝わってきたので、そういった細かい部分まで、しっかり描いてくださっているのだなと感じました。

――サエは狩人なので戦闘シーンもたくさんありました。その収録のときには実際に殺陣を習うように動きの指示も受けていたそうですね。

はい。ただ、あまり動いてしまうと雑音が入ってしまうので、飛んで、受けて、次は剣で戦うといった動きを一度頭の中に入れてからやるようにしていました。そうしないと動きと声のタイミングが合わないんですよね。今までにないアフレコ体験だったと思います。

下に続きます
■映画「鹿の王 ユナと約束の旅」
2月4日(金)公開

声の出演:堤真一、竹内涼真、杏/木村日翠、阿部敦、安原義人、桜井トオル、藤真秀、中博史、玄田哲章、西村知道
原作:上橋菜穂子「鹿の王」
監督:安藤雅司 宮地昌幸
脚本:岸本卓
主題歌:milet「One Reason」
アニメーション制作:Production I.G
配給:東宝
公式サイト:shikanoou-movie.jp
(C)2021「鹿の王」製作委員会

▼出演者インタビュー更新予定!映画「鹿の王 ユナと約束の旅」特集
鹿の王 アニメ
鹿の王 ユナと約束の旅(上) (角川コミックス・エース)
鹿の王 ユナと約束の旅(上) (角川コミックス・エース)
上橋 菜穂子 (原著), 関口太郎 (著)
KADOKAWA
発売日: 2021/09/10
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