「兵が少な過ぎないか」と漏らす大泉洋“頼朝”に向けた小栗旬“義時”の鋭い視線<鎌倉殿の13人>

2022/01/31 17:00 配信

ドラマ レビュー

大泉洋"頼朝"を説得する小栗旬"義時" (C)NHK

小栗旬主演の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(毎週日曜夜8:00-9:00ほか、NHK総合ほか)の第4回「矢のゆくえ」が1月30日に放送された。挙兵を決断した源頼朝(大泉洋)が戦支度を始めたが、想像していたよりも兵の集まりが悪く焦る。そんな頼朝に北条義時(小栗)が怒りにも似た表情を浮かべた。Twitterは今週も番組タイトルをはじめ、「源平合戦」「八重さん」といったワードがトレンドランキング入りを果たした。(以下、ネタバレが含まれます)

田舎者扱いされた義時が頼朝にピシャリ!


三谷幸喜が脚本を務める「鎌倉殿の13人」は、頼朝に全てを学び、武士の世を盤石にした男・義時と、彼を中心に鎌倉幕府将軍“鎌倉殿”を支えた13人の家臣団の生きざまを描く物語。

頼朝が戦に向けて気持ちや段取りの準備を進めていたが、強大な平家の威光の前に思うように兵が集まらず不穏な空気に。義時が自身の浅慮を後悔する一方で、兄・宗時(片岡愛之助)は強気を貫く。

りく(宮沢りえ)が細工をしたくじにより、戦の日取りが決まってからも頼朝の気持ちは決まらない。「兵が少な過ぎないか」と不安な気持ちを吐露する頼朝だったが、相模の豪族・土肥(阿南健治)に頭を下げることは「何ゆえ坂東の田舎者に頭を下げねばならぬのじゃ」と嫌がった。

そんな頼朝を見た義時は、強く鋭い視線を向ける。「そのお考え、一日も早くお捨てになられた方がよろしいかと存じます。確かにわれらは坂東の田舎者。しかしながら、今はその坂東の田舎者の力を合わせねばならぬときでございます。彼らあっての佐殿。それをお忘れなきよう」とすごみ、その地に住む者としてのプライドを露わにした。その時の義時こそ、物語の主人公にふさわしい表情であった。

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