Koki,「1つの映画になったことに感動しました」
――Koki,さんは今作で女優デビューを果たし、しかも初主演。映画が完成した今の心境は?
Koki,:完成した作品を見た時に約1カ月半、皆さんとのチームワークで作ったものが本当に1つの映画になったことに感動しました。すごくうれしかったです。それぞれのシーンの思い出などがよみがえってきてウルウルしました。
――萩原さんは、これまでに何度かホラー映画に出演されていますね?
萩原:清水監督がホラー映画を撮っていらっしゃることはもちろん知っていたので勝手に構えて撮影に臨んでいたんですが、お話をしてみるととても柔らかい方で。手取り足取り優しくアドバイスをくださったので、すごく楽しい現場でした。
――高橋さんはホラー映画初出演。
高橋:僕自身、ホラー映画を最初から最後までちゃんと見られたことが人生で一度もないんです。“恐怖の村”シリーズの「犬鳴村」と「樹海村」のDVDを頂いたのでチャレンジしてみましたが、最初の5~10分ぐらいで断念しました。
でも、今回参加させていただいて、ホラーだからこそのハラハラドキドキ感を味わうことができて新しい発見があったような気がします。初めて、ホラー映画を最後まで見ることができたのが、この「牛首村」でした。撮影も楽しかったですし、とてもいい経験になりました。
1人2役は「とにかく集中」
――Koki,さんは奏音と詩音の1人2役に挑戦。演じる時に心掛けた点は?
Koki,:演じている瞬間に奏音と詩音の違いを出そうという意識はなかったですが、感情を吐き出すシーンが多かったので、とにかく集中して役に入り込むよう努力していました。奏音はクールだけど、詩音はちょっと女の子らしいタイプ。
2人の性格やそれぞれのストーリーを考えながら感情を作っていきました。奏音が詩音のことをどれだけ大切に思っているのか。そういう姉妹の絆を感じた時に胸がグッと痛くなったり、鼓動が早くなったり。お互いの存在をしっかりと感じられているような気がしました。
――Koki,さんの1人2役を間近で見ていて感じたことはありますか?
萩原:僕は1人2役の経験がないので想像がつきませんでした。順撮りではないから奏音と詩音の切り替えは大変だったと思うんですけど、シーンごとにはっきりと変わっていることが分かるんです。その変化は蓮を演じていて肌で感じ取ることができました。だから、僕も蓮として戸惑うことはなかったです。
高橋:僕が演じる将太は奏音、詩音と一緒のシーンが多くて。将太としての心情すらも変えてしまう奏音や詩音がいつも目の前にいました。Koki,ちゃんの芝居に救われながら最後まで将太を演じることができたと思っています。
ハースト婦人画報社
発売日: 2018/08/28