神木隆之介、2023年度前期“朝ドラ”主演で“日本の植物学の父”に 「人生でこんなにうれしい事が起きるのかと」<らんまん>
俳優の神木隆之介が2023年度前期連続テレビ小説「らんまん」(NHK総合ほか)にて主演を務めることが明らかになった。
なお、連続テレビ小説108作目となる同作は実在の人物である植物学者・牧野富太郎をモデルとするものの、激動の時代の渦中でただひたすらに愛する草花と向き合い続けた、ある植物学者の波乱万丈の物語として大胆に再構成され、登場人物名や団体名などは一部改称して、フィクションとして描かれる予定。原作はない、オリジナルの作品となる。
脚本 長田育恵 コメント
題材を問われ、真っ先に浮かんだのが牧野富太郎の大きな笑顔でした。世界規模での感染症流行の渦中、この先に広がる世界を思い描いたとき、もう少し風通しがよく、もう少し優しい、ひとりひとりの多様性が尊重される価値観が求められていくのではないかと想像したからです。
富太郎は、ただひとつ特別な才能に恵まれていました。それは「ひたすら植物を愛すること」。子どもの頃に抱いた「好き」という感情が生涯を決定付けた、それこそ植物が太陽に向かって成長していくような生命力あふれる男です。彼が愛を注ぐ植物の世界は、どんな逆境でも絶滅を免れるため千差万別の多様性があります。彼は、多様性の価値を認め、それぞれの特性を等しく尊び、一生愛し続ける才能に恵まれていたのです。
ですが時代のうねりの中、彼の生き方は簡単に理解を得られるものではありませんでした。そんな彼を支え、磨き抜いていったのが、鮮やかな出会いの数々です。生涯で約1500種類以上の新種を発表し、約40万点以上の植物標本を残した富太郎。けれど、その足跡を見渡せば、富太郎という広場に集った人々こそが、花のように咲き誇っていることでしょう。
富太郎をモデルに描く主人公、槙野万太郎。ありのままの生を見つめる明るい眼差しと、植物が光に向かうような生命力、そしてひたむきに何かを愛する心が、見てくださる方の「今日」を彩ることを願っています。