小川紗良、主演ドラマ『湯あがりスケッチ』は「トレンドに逆行している」と感じるほどノスタルジックな作品に
2月3日からひかりTVで毎週木曜に配信されているドラマ「湯あがりスケッチ」(全8話)。同作は塩谷歩波(えんや・ほなみ)の「銭湯図解」を原案に、舞台となる都内の実在する銭湯で実際に撮影を実施。そこに集まる人々の心温まる交流を描いた作品となっている。
塩谷をモチーフにした主人公・澤井穂波(さわい・ほなみ)を演じるのは、映像作家や文筆家としても活動している小川紗良(おがわ・さら)。WEBザテレビジョンでは小川にインタビューを行い、トレンドに逆行していると感じたという今作について話を聞いた。
自分らしさもあっていい役なのかなと思いながら演じました
――まずは今作の撮影を振り返ってみて、いかがだったでしょうか。
今も実在する方をモデルにした役をやることが初めてだったので、塩谷さんにどれだけ近づけるか、技術的にも専門的な知識が必要な役だったので、それをどう習得していこうかと考えていました。
実際に塩谷さんとお会いしてみたら、お話していくうちに根底にある価値観にすごく近いものを感じて。だから、きっと無理に近づけようとしなくても自ずと通じる部分があるなと思ったので、塩谷さんの姿に近づける部分もありつつ、自分らしさもあっていい役なのかなと思いながら演じました。
――塩谷さんと価値観が近いと感じたのは、具体的にどういうところででしょうか。
新しくてきれいなものよりも、古く受け継がれてきた味のあるものがお互いに好きで、銭湯ももちろんそうですし、街を散歩していても「こういうちょっとした小道がいいね」とか、まずそういう好きなもので通じるものがありました。
あと、お互いに “ものづくり”をするという立場で、塩谷さんは1人でいつも絵を描いていて、私も1人で文筆などの仕事もしているので、その制作している時の孤独感や達成感についてとか、そういう“ものづくり”への向き合い方も似ているなって思いました。
インスタが銭湯インスタになってきています(笑)
――古くて味のあるもので、他に何か好きなものってありますか?
フィルムカメラで写真を撮るのが好きですね。コロナ禍でついに始めたんですけど、それまでは始めたらハマっちゃうだろうなと思って手を出していなかったんです。いざ始めてみたら案の定ハマっしまって、今たくさん撮っています。
――被写体はどんなものが多いですか。
散歩が好きなので、その途中で街の風景を撮ることが多いですけど、このドラマの撮影中は普段撮れない銭湯の中が撮れたので、それもすごく楽しかったです。だから今、私のインスタが銭湯インスタになってきています(笑)。