3人は笑うタイミングが絶対に一緒!
――歴史上の人物を演じる上で心掛けたことや意識したことがあれば教えてください。
歴史上の人物というと、いろいろな人が同じ役を演じられたりしますが、自分がこの作品で生きる梅子は、自分なりの捉え方があるし、大事な部分や伝えたいことはお芝居でせりふとして乗せることができるので、歴史上の人物だからといって私の中で大きく変わることは特になかったです。
――時代背景に影響を受けて、普段と演じ方を変えてみたところはありますか?
元々中身がアメリカ人ということもあるので、“日本の昔ならではの”とか“時代”というよりは、ジェスチャーや言葉遣いが丁寧になりすぎないようにということは監督とも話していました。また、他の女性キャストの演じ方によって、どうすれば梅子のキャラクターがより意志が強い人に見えるのかを考えて演じました。
――撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?
「エアガール」(2021年、テレビ朝日系)でもご一緒したチームだったので、スタッフさん方が私の好きなお菓子をたくさんくださり、親戚感覚になる現場でした(笑)。キャストは、エライザちゃん以外ほぼ初共演の方だったので、とても新鮮でした。期間も短かったですし、キャストも日替わりで変わっていくので、皆さんとたくさんおしゃべりすることはなかったのですが、だからこそ一度ご一緒したことがある組に入るのは安心感がありました。
――池田さん、佐久間さんの印象はいかがですか?
エライザちゃんは二度目の共演だったのですが、圧倒的オーラというか、存在しているだけで説得力があります。役に影響され過ぎず、元々のエライザちゃんと捨松がすごく合致していて、以前共演させてもらったときもそうだったのですが、「存在感すごい…」と思いながら見ていました。
佐久間さんは、いろいろな空気を一気に吸収する力がすごく強くて、吸い込まれていくようにどんどん引き付けられるし、安心感がすごくありました。
――3人はどのようにコミュニケーションを取っていましたか?
一緒のシーンの撮影が朝から夜までの日は、喋れば喋るほどいろいろな話題が出てくるし、その場で起きたアクシデントなどに笑うタイミングが絶対に一緒でした(笑)。“家族よりも家族のように思える存在”というのは、こういう距離感だったのかなと、日に日に役に近付いている感じがしていました。