2月26日(土)に、「精神分析医(サイコセラピスト) 氷室想介の事件簿~超高層ビル密室殺人の謎~」(夜7:00-8:54、BS-TBS)が放送される。原作は、作家・ 吉村達也氏の推理小説「遠隔推理─精神分析医 氷室想介の事件簿」。主人公で精神分析医(サイコセラピスト)・氷室想介(小泉孝太郎)が、刑事の田丸有希(美村里江)とバディを組み、難事件を解決していくというストーリーだ。
2人は、劇中で中学高校の同級生という設定だが、関係性作りに時間はかからなかったという。そんな“名コンビ”を演じる小泉と美村に、撮影を振り返ってもらいながら、ドラマの見どころや撮影の裏話などを聞いた。
氷室と有希にあるのは「信頼関係をベースにした上下関係」
――氷室と有希は中学高校の同級生という設定ですが、そういった空気感はどうやって作っていったのでしょうか?
小泉:もう、すぐになじみましたよ。
美村:すぐ関係性が決まりましたよね。
小泉:ドラマの中では「中学からの同級生」という一言で終わっていますが、2時間の中で2人の人間味が出ていると思います。
推理ものの中に人間性を出すのは難しいことの方が多いのですが、今回は「有希ちゃん、氷室くん」という人間性が、多分表に出ると思います。氷室は中学の頃からきっと有希ちゃんのしもべ…といったら語弊があるかな(笑)。
美村:なんかパシらされてたみたいなね(笑)。
小泉:信頼関係をベースにした上下関係が、もう成り立ってたのかな。「氷室くん、ちょっと焼きそばパン買ってきて」「あ、ああ、いいよ」みたいな(笑)。
美村:(笑)。そうかと思うと、氷室くんが絡まれてたりすると、有希が助けてあげたりしていたような気がします。それで、またそれを恩に着せて「この間、助けたよね」みたいな(笑)。
小泉:そうそう。だからもう現場でパッと会った瞬間、「ああこっちだ!」って方向性はすぐに見えました。(2人の)関係性の中で、「僕は有希ちゃんにはかなわないんだ」って。お姉ちゃんと弟みたいな、そういう感じがこの本(脚本)では一番バランスがいいんだろうなと思いました。