経験があって笑えない⁉ 日本最大のトンボ・オニヤンマの全然ファンキーじゃない最期 イケメン東大生昆虫ハンター牧田習が教えるあまりにも残念な死を迎える昆虫【三度の飯より昆虫が好き! #19】
今話題のイケメン昆虫ハンター・牧田習。「三度の飯より虫が好き!!」と公言し、テレビ番組にも多数出演。2021年1月にはNHKプロデューサーの目に留まり「ダーウィンが来た!」にも出演を果たした。
幼少期から昆虫好きで、ついには昆虫のために地元・兵庫から北海道大学へ進学。その後、東京大学大学院(農学生命科学研究科)に進み、現在は大英博物館やオックスフォード大学など海外の研究者と協同で昆虫研究を行い、新種を発表し続ける。
そんな彼が虫たちの知られざる生態を面白おかしく解説する本連載。今回は、日本最大のトンボ・オニヤンマの人生ならぬ“虫”生に注目!
残念すぎる!オニヤンマの最期…
日本最大のトンボ・オニヤンマをご存知でしょうか?
10cmを越える体を持ち、一般道路の制限速度を余裕でオーバーする時速70kmで飛び、空中の小さな生き物たちを食い散らかす日本が誇るファンキーなトンボです! こんなオニヤンマですが、思いもよらぬドジなことで、あっさりと死んでしまうんです……。
オニヤンマは都市部から山奥まで幅広く生息しており、身近に見かけることのできるトンボです。街中でもたまに悠々と飛んでいるのを観察することができます。
ですが、この街中に凶暴なオニヤンマを秒殺してしまうとんでもないアトラクションがあります。それは……なんと……「透明な窓ガラス」です!
透明な窓ガラスがどうやってオニヤンマを殺すの? と不思議に思うかもしれませんが、オニヤンマは透明な窓ガラスを見破ることができず、高速なまま窓ガラスに頭から突っ込んでしまいます。そのため、頭を強打して、死に至ることが多いのです。
僕もボーッとしていると、壁にぶつかりそうになることがあるのですが、オニヤンマのようにならないためにも、昆虫探しに夢中になりすぎずに前を向いて歩かなければなりませんね……。