鈴木伸之と犬飼貴丈が出演するドラマ「ケイ×ヤク-あぶない相棒-」(毎週木曜夜11:59-0:54、日本テレビ系)の第6話が2月17日に放送された。ストーリーも中盤に入り、鈴木演じる公安捜査官・国下一狼と、犬飼演じる暴力団組員・英獅郎の絆が垣間見えるエモーショナルな会話が印象的な回となった。(以下、ネタバレがあります)
一狼、過去と向き合う
原作は、WEB連載で1000万PVを突破した、薫原好江による同名漫画「ケイ×ヤク―あぶない相棒―」(講談社「Palcy」連載中)。
堅物な公安捜査官・国下一狼(鈴木)と、指定暴力団「峰上組」若頭・英獅郎(犬飼)がバディを結成し、闇に葬られた事件を追ううちに巨大な陰謀へ巻き込まれていく“あぶないサスペンス”。
20年前の東京テトラビル爆破事件にかかわったと思われる人物の身に次々と異変が起こり始めた第6話。一狼は、その爆破事件で両親を失っている。彼は過去と向き合う覚悟をし、事件の犯人として拘置所に収監されている死刑囚・野々村(眞島秀和)に面会する――という展開だった。
「おせぇんだよ、気づくのが」
事件に深入りし、すでに後戻りできないところまで来てしまっている一狼と獅郎。そんな2人の絆は特別だ。6話では、そんな2人の絆がうかがえるやり取りが印象深く描かれた。
大の甘党の獅郎が、近ごろは千夏(萩原みのり)の菓子店に顔を出さなくなったという。一狼がそのことを指摘すると、獅郎の返事は「俺のせいでお前の大切な人になんかあったらお前に一生恨まれそうだからな」。一狼が「…お前、いいヤツだな」と驚いたようにつぶやくと、獅郎は「おせぇんだよ、気づくのが」と笑顔を見せた。
何気ないやり取りだが、一狼と獅郎が互いを信頼し合い、特別な存在として認めているからこその親しみのこもった空気が漂っていて、何ともいえずグッとくる名シーンだ。