2017年に開催された声優アーティストオーディション・ANISONG STARSでグランプリを受賞し、翌年にはアニメ『プラネット・ウィズ』や『転生したらスライムだった件』に出演。2020年からはシンガーとしての活動もスタートさせた熊田茜音が、声優アーティストデビュー3年目にして初となるフルアルバム『世界が晴れたら』をリリースした。
「1年目は目の前のことにとにかく必死で食らいついていきました。2年目は、たくさん曲を歌わせていただけるようになったけど、そこで一度、熊田茜音としての歌い方がわからなくなってしまって…。レコーディングで泣きじゃくりながら、なんとか自分らしい歌い方を見つけて、3年目に突入しました。日々、いろんなことを経験して、初期よりも歌への向き合い方や人としての考え方が変わってきたし、だんだんと自分の意見も言えるようになってきて。私はどんな曲が歌いたくて、みんなに何を伝えたいのか。ちゃんと向き合って、スタッフさんや作家さんにやりたいことをしっかり話せるようになった。だから、今回のアルバムは、“自分自身”をテーマに、自分の心の奥深くまでを掘り下げて、いろんな感情を拾い集めた作品になっています」
“自分自身”というテーマで書き始めたら、“正解”を探しがちな自分に気づいた
メインキャストを務めたアニメ『織田シナモン信長』のオープンニング主題歌「Sunny Sunny Girl◎」や『スーパーカブ』のオープニング主題歌「まほうのかぜ」、『転生したらスライムだった件 転スラ日記』のオープニング主題歌「Brand new diary」などのシングル曲に加え、“蓋をしておきたかった自分のイヤな過去の記憶”をテーマにしたという「Elpis」をはじめとした新曲6曲を加えた全11曲が収録されたアルバムで、彼女は自身初となる作詞にもチャレンジしている。楽曲を受け取った際に、タイトルにもなっている「くらげ」を連想した彼女は、くらげの生態を調べるところから始めたそう。
「“くらげは泳ぐというよりも、波に乗って移動している”という一文を見た時に、今の自分に近いなと感じて。自分の意思で向かっているときもあるけど、『気づいたらここにいるな』とか、『あまり行きたくないほうに辿り着いてるな』と思うこともある。そんな自分が不甲斐ないなと思ったし、“自分自身”というテーマで書き始めたら、“正解”を探しがちな自分にも気づいて。自分自身の“正解”なんて誰にも決められないじゃないですか。まだ自分でも漠然としていてわからないけど、それでもなんとか、自分の中の“今の正解”を見つけて、自分らしいやり方で夢に向かって進んでいきたいっていう思いを込めていますね」
●RELEASE INFO
熊田茜音 1stアルバム『世界が晴れたら』発売中
【URL】https://lnk.to/LACA-35933
●LIVE INFO
熊田茜音 1stライブ『世界が晴れたら』
【日程】2022年6月12日(日)
【会場】科学技術館 サイエンスホール
【URL】https://kumaka.jp