「ウイとギブソンが全部この町でつながってる。呼ばれてるのかもしれない」
お仕事では「拾われた男」(ディズニープラスで今夏配信予定)の撮影にバリバリ入っております。舞台でも何かと縁がある松尾諭くんのエッセーが原作で、主人公の松戸くんを演じるのは仲野太賀くん。僕はそのお兄ちゃん役です。
役柄的には、初めて関西弁の役で、なかなか苦労しています。あと英語のセリフがこれから待っているのがねぇ。この状況下だけど、アメリカロケにも今のところ行く予定。原作にもあるミシガン州のカラマズーというところで、この間見たら気温マイナス14度とかめちゃ寒いらしい。それがまず不安。寒いの、嫌いだから。泊まるのあんまり好きじゃないし。神経質な男なんです(笑)。まあ仕事だからそれはそれで楽しみなんだけど、今からドキドキワクワクしちゃってて。寒いのか、どういうヒートテック持っていこうかな、とか調べているわけですよ。極暖にするか、とか(笑)。あとブーツ。極寒地用のブーツが意外になくて。いつものエンジニアブーツは東京でも足の指先が寒いくらいだからダメでしょ。中にもうちょっとモコモコが入ってるみたいな、そういうの持ってなくて。家で見てて、こんなにブーツ持ってるのに、履いていけるのねーじゃん!って。
でもね、カラマズーという町は昔ギブソンの工場があったところなんですよ。今はもうないんだけど、'80年代くらいまではあったらしい。それからナッシュビルという町に移っているので、斉藤和義さんはナッシュビルのギブソンの工場に行ってギター作ったり、映像を撮ったりしてたらしいのね。その名残で今もギターショップが多いんだって。時間があったらギター買っちゃおうかな。あまり出歩いたりはできないだろうけど、ギターがあるカフェとかバーとかに遭遇できたらカッコいいと思う。めったに行けないでしょ、ミシガンの小さな町なんて。
ん、ミシガン? 先日終わったばかりの舞台「アルトゥロ・ウイの興隆」で出てきたような気が…(セリフを思い出しかみ砕くように)ミシガン、ミルウォーキー、デトロイト…。おお、最初にミシガンって言ってる。ウイはシセロ、シカゴのあとミシガンも征服してたんだ。すごいね。ウイとギブソンが全部この町でつながってる。呼ばれてるのかもしれない。いい作品になるように頑張ってきます。