日本で暮らす同性カップルに密着 子供たちへの思いなど不安と葛藤に迫る<ザ・ドキュメント>
男女の婚姻しか認められていない日本で暮らす同性カップルの不安と葛藤に密着した「ザ・ドキュメント カノジョと私の家族のカタチ」(カンテレ)が、2月25日(金)夜1:25から放送される。番組では、ある二組のカップルを通して、変わりゆく家族のあり方を考える。
アメリカでは婚姻関係
京都市に“ふうふ”として暮らす麻智さんとテレサさんは、アメリカでは婚姻関係だが日本では結婚ができていない。二人は同性カップルの関係を法的に保障する制度をつくるための第一歩として、大阪地裁で国を相手に訴えを起こした。同様の裁判は、全国5カ所で行われている。
また、麻智さんは大学生の頃に恋人が同性だったと母に打ち明けたが「まだ若いんだから、病気みたいなものじゃないの?」と言われ、ショックを受けたと話す。
それぞれが妊娠、出産
一方、ゆいさんとゆりさんは海外の精子バンクの同じドナーから精子提供を受け、それぞれが妊娠、出産をした。堂々と生きる姿を子供たちに見せるために、ゆいさんは取材の中でカミングアウトを決めた。しかし、取材を受けることで子供たちが誹謗(ひぼう)中傷の対象になってしまうのではないかと考えると、今も心は落ち着かない。
子育てを希望し、実際に子育てをするLGBTQカップルが増えている一方で、ネット上では「親のエゴ」「子供がかわいそう」といったコメントは少なくない。二組は、理解があるとは言いがたい社会で、世の中に発信することへの不安と葛藤に向き合いながら思いを口にしていく。