俳優の奥平大兼が出演する映画「マイスモールランド」のテレビドラマ版、国際共同制作ドラマ「マイスモールランド」がNHK BS1で3月24日(木)夜8時から放送される。同作でクルド人女子高生・サーリャ(嵐莉菜)と知り合う日本人の高校生・聡太を演じる奥平も、喜びの声を寄せた。
日本作品初「アムネスティ国際映画賞」特別表彰も
映画「マイスモールランド」(5月6日公開)は、是枝裕和監督率いる映像制作者集団「分福」に所属する気鋭の新人監督・川和田恵真監督の商業映画デビュー作。在日クルド人の少女・サーリャが在留資格を失ったことをきっかけに“自分の居場所”に葛藤し、成長していく姿を描く。サーリャが心を開く相手が奥平演じる聡太だ。
同作は、第72回ベルリン国際映画祭ジェネレーション部門に正式招待されているほか、同映画祭のすべての部門から選出される「アムネスティ国際映画賞」スペシャル・メンション(特別表彰)を授与された。17年続くこの映画賞から日本作品が栄誉を受けるのは、今回が初だという。
そんな同作が、今度はテレビドラマとして放送される。
“国を持たない世界最大の民族”クルド人。トルコからシリア、イラク、イランにかけて国境を越えて広く暮らすこの民族は、差別や迫害などによりふるさとを追われている。日本に住むクルド人は2000人以上、その多くが埼玉県で生活しているが、難民として認められず、いつ強制退去を命じられるかわからない、不安な毎日を送っている。そうした背景も作品に投影されている。
放送予定日:NHK BS1 3月24日(木)
<前編>夜8:00-8:50<後編>夜9:00-9:49