映画「KAPPEI カッペイ」の女性限定試写会が3月6日に都内で行われ、伊藤英明、上白石萌歌、主題歌を担当した西川貴教、そして平野隆監督が登壇した。
本作は、「デトロイト、メタル・シティ」の若杉公徳の漫画を実写化したもの。ノストラダムスの大予言を信じ、乱世の救世主となるべく人里離れた地で殺人拳・無戒殺風拳(むかいさっぷうけん)の修行に人生を捧げてきた男・勝平(伊藤)。しかし、世界が滅亡する気配は無く、勝平ら終末の戦士たちは師匠に“解散”を命じられ、それぞれ東京の地へと流れ着いた。上白石は、勝平の初恋の相手、山瀬ハル役で出演している。
上白石萌歌「笑いを押し殺してお芝居をするってしんどい(笑)」
登壇した伊藤は、「今日は気軽な気持ちで見て帰ってください」とあいさつ。上白石は「こんな男臭い、泥臭い映画で女性限定のイベントが開くことができてうれしいです」と女性客でいっぱいの会場を見回して笑顔を見せ、「この映画はコメディーの要素もありますけど、結構純粋で真っすぐな愛のお話でもあるので、皆さんといろんなお話をして楽しめればいいなと思ってます」と呼び掛けた。
この作品のオファーを受けた時の気持ちを聞かれた上白石は「映画のクランクインから3日間ぐらいは本当にしんどくて」と話し始める。過酷な撮影現場だったのかと思いきや、「笑いを押し殺してお芝居をするって、こんなにしんどいんだなって(笑)」と、実は笑いをこらえるのが大変だったと告白。
そして、隣にある伊藤の等身大パネルを見ながら、「伊藤さんのこの格好も慣れていなかったですし、どこを見ても何かがおかしくて、絶対に冷静にならないようにしようと思って撮影に行ってました。途中から、これ(勝平)が伊藤さんのデフォルトになってしまったので、今日のスッとしたスーツをお召しの伊藤さんの方が違和感があるというか、なんか新鮮な気持ちです」と今の心境を伝えた。
萌歌は女優として大きな役をやらなければならない。この映画で…
この映画の情報が解禁される前に、撮影の様子を週刊誌に撮られてしまったという伊藤。
「一年くらい前、この格好で上白石さんと池袋で撮影をしていて、週刊誌にすっぱ抜かれたんですよ。文面は覚えていないんですけど、『姉の萌音は朝ドラで女優としての地位を確立している。一方、妹の萌歌は女優として大きな役をやらなければならない。この映画でぜひとも当たり役にしてほしい』ってことが書かれていて…」と報道を回顧。
その時の心境について「ダメダメダメ、そうじゃない! この作品が公開される前に賞レースに参加する時代劇だったり、朝ドラだったり…、朝ドラは今やっていますけど、それに間に合わせなければいけない!という責任感がありました」と真剣な表情で語った。