2021年大晦日、「第72回NHK紅白歌合戦」に出演した松平健は、「マツケンサンバII」を披露しお茶の間を沸かせた。2004年発売の楽曲であるが、東京オリンピックの開会式をめぐり「マツケンサンバ待望論」が巻き起こったり、CMなどでもコラボ企画が続々と行われたりと、空前の「マツケンサンバII」再ブームとなっている。当の松平は「なんでこんなことになっているんだろう?とびっくりした」と率直な思いを語りつつ、昨年の紅白出場については「SNSのおかげ」と感謝する。そして「マツケンサンバII」が世間から求められることに対しては「私の歌や踊りで皆さんが元気になってくれるなら、それが一番うれしいこと」と話し、「今後も必要としていただけるのであれば、『サンバ』関連のお仕事はどんどんやっていきたい」と決意を述べた。
“マツケンサンバ待望論”に驚きも「当時の子どもたちがSNSで発信してくれたのかも」と感謝
――昨年、東京オリンピックの開会式を巡り、Twitterでは一時「マツケンサンバ」がトレンド入りするなど、「マツケンサンバ待望論」が巻き起こりました。そのことはご存じでしたか。
周りから聞いて知りました。「なんでこんなことになっているんだろう?」とびっくりしたのを覚えています。「マツケンサンバII」が発売されたのは、18年ほど前です。その当時、幼稚園の運動会などで踊っていた子どもたちが二十歳前後になった今も覚えててくれたのかなと。「お祭りの時にはあの曲が楽しい」といった具合に、SNSで発信してくれたのかも知れませんね。
――「マツケンサンバII」が時代を超えて愛される理由は何なのでしょうか。
それは自分でもよくわかりません(笑)。ただ僕自身、歌っていてとても楽しいんですよね。ああいったコスチュームで、あれだけたくさんのダンサーの方と一緒に歌って踊れることって、なかなかありませんから。
“コミカルなパフォーマンス”には抵抗なし「役者ですからね(笑)」「ショーがもともと好きだった」
――そもそも、「マツケンサンバII」はどのような経緯で誕生したのでしょうか。
ヒットする10年ほど前から、出演する舞台でのフィナーレの曲として歌っていたんです。最初は「マツケン音頭」から始まり、「マツケン数え歌」「マツケンマンボ」などが続き、最終的には「サンバ」に至りました。
――時代劇で見せる厳粛な雰囲気とは違い、コミカルなパフォーマンスを披露することに抵抗はありませんでしたか。
まあ、役者ですからね(笑)。色々な役をやりますので、そこについては抵抗はありませんでした。むしろ、自分は踊りなどのショーがもともと好きでしたし。