加藤「すてきな共演者に出会えた」
――今作で初共演のお二人ですが、お互いの印象を教えてください。
加藤:初めましてだったのですが、初日からとても仲良くお話ができたと思います。日田市での撮影が始まる前に、皆さんで集まって下駄を履く練習をする機会があったので、楽しく撮影に臨めました。すてきな共演者の皆さまに出会えたなと感じています。
茅島:加藤清史郎さんは、子役の時から多くの作品に出ていらして、目にする機会も多かったので、初めてお会いしたときは緊張しました。でも本当にコミュニケーション能力が素晴らしくて、たくさん話かけてくれました。現場での立ち振る舞いや役に対する考え方も本当に素晴らしいですし、常に周りが見えていて、現場では刺激をもらえることが多かったので、とても勉強になりました。
茅島「下駄を履いてダンスをしてみると、全然うまくいかなくて」
――今回、ドラマでも披露される下駄ダンスの魅力はなんですか?
加藤:下駄を履いてダンスしているという見た目はもちろん、僕は“音”かなと思っています。今作では、タイトルに「君の足音に」という言葉が入っているように、下駄を象徴する“カランコロン”という音がダンスの中で常に響き渡っている中で、アクセントとして“カンカン”と鳴らすダンスの振りもあるので、とても魅力的です。
――下駄ダンスのシーンで大変だったことや難しかったことはありますか?
茅島:下駄を履いてダンスをするのが初めてだったので、最初は下駄を履いていない状態で振りの練習をしました。実際に、下駄を履いてダンスをしてみるとやっぱり全然うまくいかなくて、慣れるのに時間がかかりました。「足痛いな」と思いながら練習していたんですけど(笑)、本番には間に合ったのでよかったです。
加藤:素晴らしかったですよ! 下駄を履く時に、足に結びつけるための紐があるんですが、茅島さんはどう結んでも少し緩くなってしまうようで…(笑)。
茅島:加藤さんに教えてもらっていました。
加藤:アシスタントさんみたいでしたね(笑)。
加藤「(演じる役とは)似ている部分はないなと感じました」
――それぞれ大樹と美咲を演じるなかで、ご自身と似ている点や共通している部分はありましたか?
加藤:大樹と加藤清史郎の性格はあまり似ている部分はないと感じました。その中でも、大樹が東京から日田に引っ越して徐々に変わっていくように、僕も高校時代にイギリスのロンドンに留学をして、新しく出会ったものや人、文化によって、自分では意識していない些細(ささい)な部分も含めて変わったので、そういった新しい出会いによって人間性や生活、価値観を変えていくという部分は似ているかもしれません。
茅島:地元が大好きなところが似ているなと思います。美咲は本当に日田のことが大好きで、自分の地元の友達をとても大事にしている子だと思います。私も中学三年生まで長崎にいて高校一年生で上京してきたんですけど、本当に長崎が大好きで、お休みがあると「帰りたいな」と思いますし、地元の友達とも今でも仲良くて、不安や悩みがあると地元の友達に電話しています。性格的な面では、美咲が時折、見せる頑固な部分は少し似ているかなと思います。私も自分が思ったことや決めたことは、あまり曲げずに持っているタイプなので、そういった部分は似ているなと思います。