心配性は長所。どんな仕事も事前準備を欠かさない
——では最後に、言葉を生業にするアナウンサーということにちなみ、「仕事で大切にしている言葉」、「誰かに言われた心に残っている言葉」、「好きな言葉」、この3つを教えていただけますか?
仕事で大事にしている言葉:仕事は8割準備で決まる
私は咄嗟にパッとできる感覚タイプの人間ではないので、とにかくしっかり準備をして仕事に臨む。集中して準備したいので、本番前はちょっと神経質気味ですけど(笑)。それはアイドル時代から変わらず、生誕祭や選抜総選挙でのスピーチは事前に用意して完ぺきに暗唱。今も、慣れていない番組では早めにスタジオに入って準備し、「ABEMA Prime」では前日からコメントを考えたり。「ABEMAヒルズ」でも前日に送っていただく資料をじっくり読み込んでいきます。
誰かに言われた心に残っている言葉:不安にならなくなったら終わりだよ
これは、20歳ぐらいの頃、SKE48時代のマネジャーさんに言われた言葉です。昔から心配性で、選抜総選挙のときなど不安に追い詰められていたんですが、「柴田は不安にならなくなったら終わりだよ」と言われた瞬間、「なるほど!」と思えたんです。不安だからこそ準備を怠らない、そこもいいところだよと言ってもらえて、それが自分の長所だと思えるようになり、自分の弱さや不安とも上手に付き合えるようになりました。逆に「今日はいけるぞ」と思ったときは気を引き締めるようにしています。
好きな言葉:1番を目指さなければ、2番にも3番にもなれない
これもアイドル時代から大事にしている言葉で。これまでの人生で1番になれたことはないんですけど、そこを諦めたらダメだなと思って。選抜総選挙のステージでも言ったことがある私の座右の銘です。1番を目指すことは大変で、苦しいときもあるけれど、追い込まれた方が力を発揮できるタイプなんですよね。
——アイドル時代は選抜総選挙など、順位が分かりやすく数字で表れますが、フリーアナウンサーという仕事の場合、明確に順位が出ない分、目指す場所もあやふやになってしまうのでは?
そうなんです。それで実際に悩んだこともありました。2年ぐらい前、東京と地方を行き来していてすごく忙しくて、メンタルの調子もよくなかったんです。そのときは、お仕事をいただけて本当にありがたく思っていましたが、一方でこれだけ忙しく仕事をしているけれど、私はどこに向かっているのだろう、どこに辿り着けるんだろう…と悩んだことも。目標がなくて、フラフラしてしまったんですよね。でも、先のことばかり考えても仕方ないので、とにかく目の前のことを一生懸命やるしかないと思い、乗り越えることができました。それからは毎日楽しくお仕事できています。
柴田阿弥 プロフィール
しばた・あや=1993年4月1日生まれ、愛知県出身。B型。元SKE48のメンバー。現在は、「EXITのモータースポーツ応援宣言」(テレビ朝日系)、「ABEMAヒルズ」、「ABEMA Prime」(コメンテーター/ABEMA)などに出演中。
交流のある同事務所所属のアナウンサーは「中川絵美里ちゃんです。絵美里とは以前一緒に番組をやっていて、それ以来、大の仲良し。私の2つ下なんですが、すごく優しくて。よく連絡を取り合い、この間も一緒に焼き肉を食べに行きました。会ったときは、今、こんな仕事をしている、ロケでこんなところに行った…など、仕事の近況を報告し合ったり、プライベートでハマっていることなどを話して盛り上がっています」
取材・文=関川直子
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