俳優、そしてダンスボーカルグループ・GENICのメンバーとして活躍する増子敦貴が4月10日、2nd写真集「彼方の空/海の旋律」発売記念イベントを都内で開催し、イベント前に合同取材を行った。
約3年前に発売した1st写真集「A」は沖縄で撮影が行われたが、今回の撮影地は真逆の北海道。「前作の『A』を作った時に、『A』がA面だとしたら次はB面みたいな写真集にしたいなという気持ちがありました。そういう意味で、沖縄と真逆の北海道を撮影場所に選ばせていただきました。撮影したのは釧路市で、僕の誕生日の1月5日から現地に入って、22歳の誕生日のお祝いをしていただきながら撮影をしてきました」と、北海道を選んだ理由を明かした。
タイトルとコンセプトの意味や由来については、「タイトルは編集者の方と一緒に試行錯誤しながら決めました。最初は英語のタイトルがいいんじゃないかっていう案もあったんですけど、やっぱり英語じゃないなって思って。そこから『彼方の空』というワードが生まれて、その後で『海の旋律』というワードが付けられた感じです。この写真集を見てくれた方が壮大な景色の中で僕と出会うというイメージと、これまで奏でてきた音楽の旋律をこれからも奏でていこうという思いがタイトルには込められています。とにかく、僕の新しい姿を見てもらえる写真集になりました」と、そこに込めた思いを語った。
また、お気に入りのカットとしてモノクロの写真をピックアップ。「白黒で撮ってもらった写真なんですけど、雪原の中、辺り一面真っ白な中でもがきながら、ちょっと苦しい表情をしていて、ドラマチックな雰囲気に仕上がりました。今まで見せたことのないような表情なので、ある意味貴重かなと思って、お気に入りのカットに選びました」と理由を説明。
さらに、撮影中の印象的なエピソードについては、「乗馬をしているカットがあって、乗った馬の名前が“ゴールドチップ”ちゃんだったんです。『機界戦隊ゼンカイジャー』をやっていた時、僕の役が“ゾックス・ゴールドツイカー”という金色の戦士だったので、ここでゴールドが名前に入った馬に会えるとは思ってなくて、運命を感じました」と名前をきっかけに親近感を覚えたという。
写真集の自己採点は、「100点満点だともちろん100点なんですけど、北海道の大自然で大地から湧き出てくる力をお借りしたということで101点です」と謙虚なボーナス点を加算して答えるが、質問者から「もっとあってもいいんじゃないですか?」と言われ、「そうですね。110点!!」と、元気よく笑顔で答えた。
◆取材・文=田中隆信