俳優の世古口凌が4月4日に1st写真集「戀紫」を発売した。2月に最終回を迎えた「機界戦隊ゼンカイジャー」(テレビ朝日系)では、魅力的なダークヒーロー・ステイシー/ステイシーザー役を熱演し話題を集めた世古口。初の写真集に込めた思い、そして1年間演じてきたステイシーという存在について、たっぷりと語ってもらった。
写真集タイトルの紫は、ステイシーの衣装のカラー
――まず、写真集のタイトル「戀紫」はなんと読むのでしょうか?
「こいむらさき」です。まず紫は一年間背負ってきた、ステイシーの衣装のカラーなので入れたくて。紫という色自体にも神秘性や美意識の高さなど、意味がいろいろある。あとは海外だと基本的に女性に使われる色らしいので、それをあえて男性で使ってみたかったのと、僕の性格が赤とか青みたいなはっきりした性格じゃなく複雑な感じだから(笑)、紫が合うんじゃないかなと思ったんです。そこに仕事への恋だったり、「ゼンカイジャー」で僕に好意を向けてくれた方がいるとしたら、それも恋なのかなと思ったので、恋という言葉を入れたいなと。旧字にしたのは古きよきものにしたかったのと、ひねくれ精神です(笑)。紫が濃くなるという意味にもなるので、そこから決めました。
――写真集の内容についてはどんなアイデアを出されましたか?
僕は“THE写真集”なものをあんまり好まなくて。どちらかというと、イメージ像みたいなものというか…難しいんですけど、遠くもなく近くもない距離感にしたくて。かつ現代っぽくない感じにしたかったので、和を意識したり、ちょっと古めかしいフィルターがかかったような写真にしてもらいましたね。
変にカッコつけずに撮れたことで、いいものになった
――発売が発表されたとき、「写真集は、普段の雑誌の撮影とはだいぶ違うなと思いました」とコメントされていましたよね。具体的にどういった部分が違いましたか?
取材の写真はキメようとしちゃうんですが、写真集はもっと力を抜いていて。カメラマンの三瓶(康友)さんに「身勝手の極意」と言われたんですよね。「ドラゴンボール」のセリフなんですけど、何も考えないことが最強なんだということで、それを徹底していました。それがスムーズにできたのは三瓶さんはじめ、スタッフの方のおかげなのかなと思います。最初は写真集だから売上を伸ばそうとか、気合いを入れてやろうと思っていましたが、変にカッコつけずに撮れて、考えていたよりもっといいものになりました。
――今回たくさんの写真がある中で、一番素になれたのと思うのはどのカットですか?
喫茶店でナポリタンを食べたり、クリームソーダを飲んだりしているところは、夢中になっていたので、そこは無よりもさらに奥地でした。もうどこにいるか分からないようなレベルですかね。プライベートの僕です、これは。
――では新鮮に感じたカットは?
海のカットかな。海に浸かることがあんまりないし、ひとりで海に行って、こんな写真って撮らないじゃないですか。新鮮だし、自分っぽくないなと思います。でもどこか自分なんだろうなという不思議な感覚ですね。
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