映画「とんび」(公開中)の初日舞台あいさつが4月8日に東京都内の劇場で行われ、阿部寛、北村匠海、杏、安田顕、大島優子、瀬々敬久監督が登壇。初日舞台あいさつでは、北村が“初めて”に対する前向きな考え方を語った。
北村匠海「ずっと泣いていましたね」
舞台あいさつでは、北村が「『この時代に届くべき作品だな』と心の底から思います。作品が自分たちの手から離れて羽ばたいていく寂しさもあるのですが、僕らが現場で感じた温かさを皆さん一人一人が受け取ってくれると思うと、とてもうれしく思います」とにっこり。
また、「この作品って普通の映画よりも月日がすごく早く過ぎていくので、感情の波が小刻みに大きくあるから(見ていて)ずっと泣いていましたね」と感想を語った。
「“初めて”はみんなが絶対経験するし、それは1回しかない」
そんな中、「この春、新しく始めたこと、始めてみたいこと」について聞かれると、「まず、父にずっとゴルフを誘われているのでゴルフをやりたいですし、釣りも本格的にやりたいなと。あと、サーファーの友達がいるのでサーフィンもやりたいし、DIYもやりたい。そういう自然に関係するアクティブなことを今年やり尽くしてやろうかなと思って! もしかしたら(日に焼けて、肌が)真っ黒になっている可能性があるんですけど、そうなったら『あいつ、やったな』と思っていただければ(笑)」と茶目っ気たっぷりに告白。
さらに、「新しい環境に身を置いた時に、背中を押してくれた言葉は?」という質問が寄せられると、「20歳か19歳くらいの時に、役者仲間や友達との何気ない会話の中で、ふと『“初めて”というものはみんなが絶対経験するし、それは1回しかないんだ。そう思ったらなんかめっちゃ楽しいじゃん!』ってハッと気付いたことがあって、それ以来“初めて”のことがあるとすごくわくわくするんです。もう2度と訪れないので、あえて飛び込んでいく」とコメントした。
同作品は、重松清の同名ベストセラー小説を映画化したもので、いつの世も変わることのない親子の絆を描く“家族の物語”。阿部が日本一不器用な男・“ヤス”こと市川安男を、北村が安男の息子・旭を演じる。
取材、文=原田健