診療放射線技師と放射線科医が1枚の写真から見えない病を見つけ出すドラマ「ラジエーションハウス」の劇場版が4月29日(金)から全国公開される。それに先立ち、放射線技師を目指す学生たち限定の試写会が都内で行われ、主人公の放射線技師・五十嵐唯織役の窪田正孝と放射線科医・甘春杏役の本田翼、さらに本作の医療監修も務めた五月女康作氏がステージに登壇。約100人の学生たちの悩みや質問に答えるティーチインイベントを開催した。
技師を目指す学生を前に「僕たち偽物ですから」
窪田は、本物の技師を目指す学生を前に「ちょっと本物ですよ。僕たち偽物ですからね」とコメント。その言葉に本田も「窪田さんも話されていましたけど、私たちは偽物? だから本当に勉強されている皆さんとどうお話をすればいいかとずっと楽屋で悩んでいました(笑)」と登壇前の様子を告白。
原作漫画の立ち上げに携わり、ドラマの医療監修も行っている五月女氏は「14、5年くらい前に漫画で立ち上げを出版社にお願いした時は門前払いだったので、ドラマになり映画になって、こんなすてきな二人が演じてくださるなんて当時はとても考えられなかった。ここに立てていることが感慨深いです」と、当時の原作立ち上げに関する苦労を明かした。
撮影の苦労を明かす
その五月女氏から指導を受けた窪田は「専門用語が分からないから、とにかく口でなじませて覚えるんですけど、現場でパソコンを操作しながらレントゲンとかを教えてもらっても全然分からない。指示を受けているんですけど、どの画面についてのせりふか分からないから、せりふと画面が一致しなくて」と撮影を振り返る。
本田も「病名の時に、まずこの病気がなんなのかというところから聞いたりとか、そういう根本的な説明をしてもらっていましたね」と苦労の連続だったことを語った。
そんな二人に読影の実力を聞いてみると、本田は「いまだに脳腫瘍がどれだか分かりません」と正直に答える一方、窪田は「もちろんできますよ。映画見ていただいたら分かると思うんですけど、僕は天才ですからね」と自信満々に答え、本田から「うそうそ」とツッコまれる展開に。その後で「気持ちはね。さっき偽物って言っちゃったから」としっかりと弁解した。