見た映画は1200本…福山翔大、目指すは先輩・小栗旬の“大きな背中”
小栗旬、西島秀俊…出会いにも恵まれ、世界で通用する俳優に!
――これまで共演した方で「この人はすごい」「こんな俳優になりたい」と思った先輩はいますか?
福山:それこそ、事務所の先輩でもある小栗旬さんですね。「二つの祖国」(2019年、テレビ東京系)という作品でご一緒させていただいたんですけれど…柔らかいんですよね、現場にいらっしゃる佇まいが。だけど緊張感があって、小栗さんが一言発するだけで場が締まる。何かを抑制しているわけではなくて、そういうふうに生きて歩んでこられたんだろうなと思いました。大きい背中でした。あとは西島秀俊さん!西島さんもフルオープンなんですよ(笑)。すごく優しくて。このお2人には、プライベートでも本当にお世話になっています。僕は人と出会う運に本当に恵まれていて。すてきな方々に出会っているからこそ、自分もそうならなきゃって思います!
――ちなみに、1200本の映画を見た福山さんから、この春、新生活を始めた人に“背中を押してくれる映画”をオススメするとしたら?
福山:好きな映画TOP10は変動するんですけど、大切に思っている作品は一つしかなくて。それが「イントゥ・ザ・ワイルド」(2007年)という洋画です。ちょうど上京した19歳のときに見た映画で、ある青年が「自分とは何なのか」と向き合って、最後は光に向かっていく。この作品を見ていなかったら、また違う人生だった気がするというくらい、僕にとっては大切な映画で、背中を押されまくりました。
――福山さんはどんなメッセージを受け取りましたか?
福山:「人と触れ合っていくしかない、人と出会うことでしか自分の何かは変わらない」ということですね。福岡から東京に出てきて、知り合いもあまりいないし、東京がどんなものなのかも分からない。そんなときに「イントゥ・ザ・ワイルド」を見て、「この部屋にこもっていてはダメだな」と思えました。新生活で不安な方もたくさんいると思いますが、迷ったら誰かを見つけるというか、人と会話することも大事なんじゃないかなと思います。
――それでは最後に、今後の夢や野望を教えてください!
福山:主演作品で、日本の作品だけど海外でも評価されるような…それこそ「ドライブ・マイ・カー」(2021年)のような作品には絶対に携わりたいですね。何年かかってもいいので、そういう作品に出演できる俳優になりたいなと思います!
Paramount