なにわ男子・道枝駿佑が主演を務めるドラマ「金田一少年の事件簿」(毎週日曜夜10:30-11:25※初回は10:00-11:25、日本テレビ系)が4月24日(日)よりスタート。このたび、1995年の第1シリーズから同作のプロデューサーを務める櫨山裕子氏にインタビューを実施。海外を視野に入れた作品づくりや、道枝の起用理由、過去の主演の印象を語ってくれた。
受け継がれて5代目の「金田一」は世界配信!「見せない怖さ」を追求
同作は、1995年の初放送から幅広い世代の支持を得てシリーズを積み重ねてきた、人気謎解きミステリーの最新作。原作の「金田一少年の事件簿」は、「週刊少年マガジン」(講談社)での連載開始から2022年で30周年を迎え、日本のみならず海外でも圧倒的な支持を集めており、世界(12カ国)累計で1億部を超える発行部数を記録している。ドラマは2014年7月期連続ドラマ「金田一少年の事件簿N(neo)」以来、約8年ぶりの放送。これまで主人公の金田一一(きんだいちはじめ)役を演じたのは、堂本剛(1995年/1996年)、松本潤(2001年)、亀梨和也(2005年)、山田涼介(2013年/2014年)。道枝は5代目となる。
「『金田一少年の事件簿』というたくさんの人が知っている原作をお借りして、日本独自のドラマでありながら世界に通用するものを作りたいというのが一番の目標です」と、地上波での放送だけではなく世界を視野に入れたドラマ制作を目指しているという櫨山P。先日、ディズニー公式動画配信サービスDisney+(ディズニープラス)にて世界配信されることも決定した。「ジャパニーズホラーは“見せない怖さ”があって、それが表現できるのが金田一の良いところ。ジャパニーズホラーを念頭に、今まで見たことないようなことを本格的にやっていきたいです。怖さで言うと、お茶の間の小学生が怖くて眠れなくなるくらい。グロテスクなものでは無く、怖いけど面白い、怖くても見たい、というものを目指しています」と本格ミステリー×ホラーへの意気込みを語る。
なにわ男子・道枝駿佑を起用、「14歳の頃から”佇まい”があった」
今回主演する道枝とは、ドラマ「母になる」(2014年)で初めて出会ったという櫨山Pに起用理由を聞くと、「こういうものって巡り合わせや運みたいなものがすごくあります。今回制作するにあたり誰を主演にするか考えたとき、20歳くらいまでの年齢で、金田一をやる素質がある人に限られてしまう。このドラマの主演はモチベーションを保つのがすごく大変で、長いせりふを覚える必要があり、肉体的にも過酷。やりきる気持ちやプロ意識が強くて、乗り越えていける力がある人と考えたときに、道枝さんにお願いしようと思いました。以前ご一緒した『母になる』のとき、道枝さんは14歳でしたがすでにメンタルの強さや、この仕事でやっていくんだという覚悟のようなものはありました。当時、彼から山田版金田一を見てこの世界に飛び込んだことを聞いて驚きましたが、自分が金田一のプロデューサーを務めていたことは隠していました」と振り返る。