「映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝」の大ヒット御礼舞台あいさつが5月1日に都内で行われ、小林由美子(しんのすけ役)、橋本昌和監督、野原一家の4人の他、ゲスト出演した川栄李奈、ハライチの岩井勇気・澤部佑が、公開を記念して製作したおそろいのTシャツ姿で登壇した。
同作は、劇場版「クレヨンしんちゃん」の30周年作品。主人公・しんのすけの本当の親だと主張する忍者一族の女性・ちよめが野原家に現れ、しんのすけの出生にまつわる謎をテーマにした物語が展開する。作品のキーとなるちよめ役を川栄が演じ、ハライチの二人は本人役で出演している。
最初に野原一家による寸劇が行われた後、しんのすけ自らがMCを担当。「クレヨンしんちゃん」が好き過ぎてしんのすけのまねをしたといううわさを川栄に直撃すると、「幼少期はお尻を出してお尻ブリブリを家族の前でやっていました。一昨日もいとこがお尻を出してブリブリしていたから、受け継がれているんだな~」と笑いながら答えた。
一方、しんのすけから「今までの仕事の中で子どもが喜ぶから一番うれしかったし、いまや子どもの幼稚園の友達からも尊敬のまなざしで見られている澤部っち。カメラの向こうで見てくれている愛する家族にメッセージでも伝えとく?」とむちゃ振りされた澤部。
「俺はひろしのようになりたいと思って頑張ってきたから」と美談をほのめかすトークに、「ブリブリ!」としんのすけからちゃちゃを入れられ、話の腰を折られる展開に。やけくそになり「愛してるよ!」と叫ぶと、会場から温かな拍手が送られた。
続いて、本作のテーマ“出生の秘密”にちなみ、ゲストの幼少期の写真を公開。川栄は「これは1歳半くらい。生まれた時からおでこが長過ぎて、両親から脳みそが詰まっていると小さい頃から言われていました」と驚かせると、「釣り好きの父に連れられてゴールデンウイークの時に川でバーベキューをしていた思い出の写真」と明かした。
公開された写真でかわいいと高評価を得た岩井は「まだ俺がウサギだった頃だよ」と冗談を飛ばし、「幼稚園のお遊戯会だったんですけど、澤部のイチゴを覚えてる」とぽつり。当時のことを聞かれた澤部は「一緒に徒競走を走った時に、アウトコースから抜こうとすると、ウサギ(岩井)がひじを当ててきたことだけは強烈に覚えていますね」と答え、笑いを誘った。
最後に、小林は「数あるレジャーの中からしんちゃんに会いに来てくれたこと、本当にうれしく思います。30作目を迎えられたことは原作者やスタッフ、そして皆さまのおかげです。ぜひ、また会いに来てください」と感謝。笑顔で手を振り、イベントを締めくくった。
◆取材・文=永田正雄
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