2020年に上演予定もコロナ禍で全公演中止となった室龍太主演舞台「ON AIR ~この音をキミに~」が、脚本を改訂し、7月28日(木)から8月7日(日)まで東京・新国立劇場 小劇場で、8月13日(土)から8月14日(日)まで京都劇場で上演される。とある地方のラジオ局を軸に、混沌とした現代で懸命に生きる人々の姿を映しだす本作。目の見えない妹と共に小さな町に引っ越してきた桜木真(室)は、町のラジオ局「FMほし観河」に勤めることに。予算の関係で局を閉じることは決まっていたが、真はラジオの力を信じ、局の存続に向けて動き出す――。同作品に、2月に乃木坂46を卒業した新内眞衣が町役場の職員・谷山茜役で出演。アイドル活動をしながら一般企業にも勤める“OL兼任アイドル”で話題となった新内。その後、bayfm、ニッポン放送で冠番組を持ち、これまで7年以上ほぼ途切れることなくラジオへのレギュラー出演を続けている。そんなラジオと関わりの深い新内は、同舞台について「とても興味深い作品になりそう」と語っている。WEBザテレビジョンでは、稽古に入る前の新内を直撃。今回の舞台への意気込み、ラジオへの思いなどを聞いてみた。
新内眞衣が演じるのは2年前の台本にはいなかった茜
――最初にオファーを受けた時の心境から教えてください。
聞いた時はどういう作品かはまだ知らなかったんですが、またニッポン放送による企画の舞台に出演させていただけると思ってうれしかったです。その時のプロデューサーさんと“時かけ”(続・時をかける少女)の時のプロデューサーさんが一緒なので、またご一緒できるんだなって。とてもうれしかったので、精いっぱいやらせていただきたいなと思います。
――今回の作品は2年前に上演予定でしたが、実はその時の脚本には谷山茜というキャラクターは出てこなかったそうです。
え! そうなんですか? 知らなかったです。
――まさに新内さんのために生まれた役ですね。
いえいえ、ありがとうございます(笑)。
生田絵梨花から言われた「真面目じゃなくて誠実」
――茜はとても真面目だそうですが、ご自身と比較していかがですか?
私、ずっと自分のことを真面目だと思っていたんです。でも、いくちゃん(生田絵梨花)やまなつ(秋元真夏)と話している時に、「真面目さって何なんだろう?」みたいな話題になったことがあって。私は(自分を)真面目だと思っていたんですが、いくちゃんが言うにはそうじゃないと。「まいちゅん(新内)は真面目なんじゃなくて誠実なだけ」と言われて、その時に「あぁ、私は真面目じゃないんだ」と思ったんです(笑)。
だから、真面目さって分からないです。きちんとしているのが真面目かと言われたそうでもないですし、宿題をやってくるのが真面目かと言ったらそれだけじゃない。だから、真面目って難しいなと思っています。なので、(茜を演じる上で)自分の中にないであろう真面目さをどうやって出していけばいいのかなと考えました。
私は真面目だって自分のことを思っていたんですけどね…衝撃でした。そう思って(乃木坂46で)9年間やってきたのに、真面目じゃないんだなって。
――ちなみに、新内さんが思う乃木坂46の真面目なメンバーは誰ですか?
いくちゃんじゃないですか? めちゃめちゃ真面目…努力家の方が合っていますかね。真面目は久保史緒里とかですかね。難しいです。
太田出版
発売日: 2018/10/12