ラジオは「等身大でお届けしていたいという気持ちでやっている」
――今回のお話はラジオ局が舞台です。新内さんといえばラジオというイメージは強いと思います。
本当にニッポン放送さんには、いろいろなことをやらせていただいているなって感じです。もちろん、私のラジオのイメージが付いたのもニッポン放送さんなので、とてもありがたいです。
――ラジオはもともと好きだったんですか?
実はそんなに聞いてなかったです。一般企業に就職してからですね。ラジオの関連会社だったので、そこから聞くようになりました。
――その後に「オールナイトニッポン」のパーソナリティーを務めるなど、2015年4月から乃木坂46を卒業する2022年2月までラジオのレギュラーが途切れることなく続き、さらに4月以降も複数の番組に出演されています。7年以上、ほぼ途切れずにラジオでレギュラーを務めているのはすごいことです。
続けたいからといって続くものでもないので、精いっぱいやらせていただきたいなと常に思っています。
でも、構えていてもたぶん面白い話はできないと思うし、ラジオは一人で聴くものだと思うので、等身大でお届けしていたいという気持ちでやっています。それこそ大学の時の友達とか、高校の時の友達から「本当に変わらなすぎてびっくりする」と言われるくらいなので、本当に“自分を出している”という感覚だと思います。
――そして、現在はラジオ、俳優、モデルなど幅広く活躍されています。特に「この道に行きたい」というのは決めてないですか?
よく聞かれるんですけど、それをやっていきたいって言うと、そこばかり絞られてしまうかもと思うので、私は「いろんなことに挑戦していきたい」と言っています。
私のファンの方は“リスナーさん寄り”
――今後、ラジオでやってみたいことはありますか?
公開録音はやったことがないのでやってみたいです。
――リスナーの声がすぐに届くのもラジオのいいところですね。
私のファンの方って“リスナーさん寄り”というか、面白いんですよ。やっぱり普段からラジオにメールを送ったり、感想メールを送るというのに慣れていて、文章を作るのが上手だったり、お話を考えるのが上手なんですね。なので、握手会やミーグリなど直接お話させていただく時、一回一回が、ネタメールみたいになっていたりするんです。だから、私のファンの方は“面白い”です(笑)。私よりも絶対にファンの人の方が話がうまいと思います。
――新内さんにとって“ラジオ”とは何でしょうか?
身近にあるもの、生活の一部ですかね。自分の中の一つの居場所でもあるので、息抜きじゃないですけど、肩肘張らずに楽しくやれているなと思います。今回の舞台でも、ラジオは“音だけの媒体”だからこそ伝わるものがあると思いますし、ラジオっていいなと改めて感じてもらえるような作品になっていると思います。
活字の良さももちろんあると思いますが、伝える媒体としてはラジオってすごく優れていると思っていて、文章にすると冷たく見えたり、硬く見えたりするんですけど、それを自分の声や音を出して伝えると、絶対に伝わり方は違いますよね。ラジオにはラジオにしかない魅力があると思っています。
――今回の舞台でもそういうラジオの魅力を感じることができそうですね。
そうですね。今回の舞台でもそういう音や言葉を大事に紡いでいきたいなと思います。すごく緊張はしていますが、ぜひたくさんの方に見ていただいて、ラジオの魅力をはじめ、いろいろなことを感じていただきたいなと思います。
太田出版
発売日: 2018/10/12