「門脇さんとは、同じ時代を生きてきたからこそ分かることもあった」
番組は、アーティストとクリエイターの対談から始まる。今回初対面となった門脇とのトークを終え、「自分の意志や制作における“コア(核)”となる部分がある方だと分かって。すごく共感できるところも多かったので、ディスカッションがとても楽しかった」と話す川崎。自身は1995年生まれ、門脇は1996年生まれということで、「門脇さんが『PSP(PlayStation Portable)で音楽を聴いていた』という話をされた時に、『あ、僕もまさにそうだった!』とか、同じ時代を生きてきたからこそ分かることもあった」と、同世代だからこそ通ずる部分も多かったようだ。
さらに、門脇と話しているなかで、「視聴者の中に“音楽をやりたい人”も“映像をやりたい人”もきっといると思うので、その両者がどういうふうに混ざり合っているのかを、僕ら2人が話すことで無理なく“リアル”をお伝えできたんじゃないか」と、この番組ならではのよさを改めて感じたという。そして、「ミュージックビデオを作っていくきっかけと過程を見せることで、(番組を)見ている人の夢の手助けができた気もしています」とほほ笑んだ。
「できるまでの苦悩が伝われば、MVが完成した時によりグッとくる」
今回、2人のコラボによって制作するMVは、川崎がパナソニックのWEBムービーのために書き下ろした楽曲「愛の灯」。これまでにも、YOASOBIの「優しい彗星」やAyaseの「よくばり」など様々なMVを手掛けてきた門脇が、「愛の灯」のMVをどのような作品にするのか。その期待感を川崎に尋ねると、「『愛の灯』という曲の世界観は“家族の温もり”や“愛”を表現していて、そこはお互いの共通認識としてあるのでブレないと思うんです。なので、そこからアニメーションとしての“遊び”をどう入れていくかというのが今回のチャレンジだと思うんです」と、門脇の表現と自身の楽曲の融合に思いを巡らせ、「でき上がっていく過程を追うのが楽しみです」と言葉をはずませた。
最後に、番組の見どころを聞くと、「普段僕たちがどのように作品を作り出しているのか、裏側を見ていただき、“作品への愛情”だったり、作品ができるまでの苦悩や苦しさを一緒に体感してほしいなと思います。それが伝われば、MVが完成した時によりグッとくる要素になると思うので、そういうところも包み隠さず伝えることができていればいいな」と笑顔で締めくくった。