「この現場に入れていただいて本当に良かった」
――テンポの良い会話劇の楽しいリーガルミステリーですが、現場の雰囲気はいかがですか?
めちゃめちゃいいです! 恐らく綾瀬さんと大泉さんのお人柄によるところが大きくて、ピリッとしたシーンでもお二人のおかげでみんながハッピーに撮影ができているんです。引っ張る方に寄って、現場の人たちの表情がこんなにも変わるんだなということを間近で体感できて、この現場に入れていただいて、本当に良かったなと思っています。
――演じられている松田は、上司の橘(勝村政信)にイジられている印象がありますが、彼の魅力はどんなところだと思いますか?
刑事として真っ直ぐな部分ですね。こだわるところはしっかりこだわる。自分が事件を解決したいという、刑事としての熱い部分は好きですね。松田は刑事としてのプライドが強く、心のどこかで何で橘さんは警察の情報を毎回、麗子たちに渡すんだ?と思っている、我の強さがあるんですけど、同時に後輩として愛されて、イジられているんだろうなという印象もあります。
――現場での勝村さんとのコンビネーションはいかがですか?
松田としては、勝村さんが作ってくださる空気にどう乗っていけるかだと思うので、現場では結構お話しています。勝村さんは、現場でもプライベートでも愛のあるイジりをしてくださいます。例えば、勝村さんはサッカーが大好きですが、僕もサッカー少年だったので、フットサルに誘っていただいたんです。「みんな、呂敏より年上でユルい感じのサッカーだから」と言われたのですが、行ってみたら皆さん本気で! 「勝村さん、やめてくださいよ。バチバチじゃないですか!?」と言ったら、ケラケラ笑ってらっしゃいました。
――絵に浮かびます(笑)。綾瀬さん、大泉さんとは、いかがですか?
綾瀬さんは舞台裏でもイジり方が麗子で、最初の撮影からめちゃめちゃイジっていただいています(笑)。最初のきっかけは僕の名前だったんですけど、「呂敏は本名?」と聞かれて、「本名です」と答えたのですが、なかなか信じてもらえなくて。そこから、綾瀬さんが昔、CM撮影でいらしたハワイ島が僕の父の故郷だという話をしたら、今度は「ハワイが故郷だなんて、生意気!」と言われたり(笑)。常に麗子モードなので、お芝居をしていても違和感なく、声をかけることができますし、舞台裏で言い返しても勝てないです(苦笑)。
大泉さんはスタッフの皆さんとよく談笑されていて、とにかく皆さんを笑わせています。同じシーンはなかなかないのですが、メークルームでお会いするとハワイの話を聞いてくださって、「いいね〜。行きたいね〜」とおっしゃってくださるんです。セリフ量が多くて、覚えないといけないと思うんですけど、いつも話しかけてくださるので、大泉さんの優しさを感じております。