俳優の松坂桃李が、5月24日に都内で行われた映画「流浪の月」(公開中)の大ヒット御礼舞台あいさつに、広瀬すず、横浜流星、多部未華子、李相日監督と共に登壇した。
同作品は、2020年本屋大賞を受賞した凪良ゆうの同名小説を映画化したもので、帰れない事情を抱えた少女と彼女を家に招き入れた孤独な大学生による切ない物語。
家に帰れない事情を抱えた少女・更紗(白鳥玉季)は孤独な大学生・文(松坂)と出会い、文のアパートで暮らすようになる。楽しい日々もつかの間、二人は「誘拐犯」と「被害女児」として世間に知れ渡ってしまう。15年後、更紗(広瀬)はパート仲間に連れられて入ったバーで、マスターとして働く文を見つける。更紗が仕事帰りにバーに寄る日が増えていく中、更紗の恋人・亮(横浜)は更紗の変化をいぶかしむように。一方、更紗は文の傍らにいる女性・谷(多部)の存在に気付く、というストーリー。
多部未華子「『もう本当に何なんだ!』って思いながら演じていました」
舞台あいさつでは、撮影時の話題に。多部は「(自身が演じた)谷さんを多部目線でお話すると、『あんなに何も返してくれない男、どうしたら分からないよ!』って(笑)」と松坂演じる文の印象を明かし、「谷さんはそれでも心と心が触れ合えないかと献身的に求めるけど、多部としては『もう本当に何なんだ!』って思いながら演じていました」と告白。
松坂桃李「「松坂からしたら『本当に申し訳ない』」
多部の告白に、松坂は「松坂からしたら『本当に申し訳ない』というね。本当に謝るしかできないというか…。谷さんからいろいろ言われて、(文を演じながら)全部の言葉が(心に)グサグサ刺さってくるんですよ。ただ、そんな谷さんへの(文の)向き合い方に対しては、『本当に申し訳ありません』と文の代わりに僕が謝ります」とコメントして、笑いを誘っていた。
◆取材・文=原田健
全国公開中
(C)2022「流浪の月」製作委員会
配給:ギャガ