市川猿之助が“鬼の形相”で佐藤浩市の頭を踏みつける!?
野村萬斎、市川猿之助、中井貴一、佐々木蔵之介、佐藤浩市という、狂言×歌舞伎×日本映画界のトップが共演する、6月3日(土)公開の痛快エンターテインメント映画「花戦さ」。
本作は、信長、秀吉といった戦国武将と関わりを持ち、天下一の茶の湯者・千利休とも親交があった、池坊専好という実在した京都の花僧の物語だ。戦国時代、時の天下人である秀吉に専好が単身立ち向かう姿を痛快に描く。
そんな話題作より、このたび暴君・豊臣秀吉(市川)が鬼気迫る怒りの表情で千利休(佐藤)の頭を踏みつけるシーンカットが公開された。悪評高い黄金の茶室で、金色の袴、金色の足袋という秀吉の驕りを象徴する姿。秀吉の足元には、秀吉が好まない黒楽茶碗も確認できる。実は“色”も本作を語る上で重要な要素となる。
秀吉と利休の断絶の真相については諸説あるが、果たして、本作ではどのように描かれているのか。ただただひれ伏す利休を踏みつける秀吉の横暴ぶりが、やがて専好を一世一代の「戦さ」へ突き進ませることを予感させる。
主人公の花僧・池坊専好(萬斎)は、天下統一を目指す織田信長(中井)の前で花をいけたが、思わぬ失態が信長の怒りを買い、軽妙な機転で彼を救ったのは秀吉だった。そんな出会いから十数年。秀吉の治世の下で戦乱は収まり、専好と利休は無二の友として互いの道を高め合った。
だが天下人となった秀吉のおごりは嵩じ、利休を自害に追い込むこととなる。友のため、民のために、「花をもって世を正そうぞ」と手にしたのは、「刃(やいば)」ではなく「花」。池坊専好が太閤秀吉に仕掛けた一世一代の「戦さ」とは?
歌舞伎界代表の市川猿之助と、映画界代表の佐藤浩市による火花散る演技バトルにも注目が集まる。