6月3日に公開を迎えた映画「太陽とボレロ」。檀れいが主演を、水谷豊が監督を務め、“クラシックのオーケストラ”を題材に、音楽を愛する普通の人々の人間模様を描いている。
同作で、不器用ながら音楽や交響楽団を愛するトランペット奏者・田ノ浦圭介を演じているのが町田啓太。ドラマ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」(2020年、テレビ東京系)、ドラマ「今際の国のアリス」(2020年)、大河ドラマ「青天を衝け」(2021年、NHK総合ほか)、ドラマ「ダメな男じゃダメですか?」(2022年、テレビ東京ほか)など続々と話題作に出演し、幅広い役柄を演じている。
今回は、そんな町田にインタビューを敢行。作品・役柄への思いや水谷監督とのエピソード、吹き替えなしで挑戦したというトランペット演奏などについて話してもらった。
「『こういうことあるよな』を多く盛り込めたら」と役作り
――同作で町田さんが演じているのは“普通”の青年。どこにでもいそうな役を演じるのは難しいかと思うのですが、役へのアプローチはどのように行ったのでしょうか?
僕自身が普通と言えば普通ですけど(笑)、普通っていう概念が難しいですよね。親近感というか、見たことあると思ってもらえるのはすごくうれしいです。
今回圭介を演じるにあたって、なるべく自然体でいられたらとは思っていました。人の話を聞いているようで聞いていないとか(笑)、そういうことって人間誰しもあるじゃないですか。そういった「こういうことあるよな」を多く盛り込めたら、親近感を感じてもらえるのではないかと考えていました。
とはいえ、水谷監督の演出のおかげだと思います。僕が思っている以上にいろいろなアイデアをくださったので、そこが本当に楽しかったですし、水谷さんによって引き出してもらえたと思っています。
――監督の演出によってキャラクターにも膨らみが?
本当にそうなんです。監督によって圭介の人間味というか、チャーミングに見える部分をたくさん引き出していただきました。
TCエンタテインメント