6月13日、映画「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」の緊急シンポジウムが都内で開催され、日本語吹替版キャストの玉木宏、木村佳乃、伊藤沙莉、満島真之介が登壇した。
アフレコで苦労したシーンを語る
本作は、1993年に公開された「ジュラシック・パーク」で幕を開けた「ジュラシック」シリーズの完結作となる。オーウェン役の玉木は「声を当てさせていただく前に映像を見せてもらいましたが、思わず見入ってしまうぐらいに映像に迫力がありました。恐竜とのバイクチェイスシーンがすごく好きなので、楽しみながらやらせていただきました」とアフレコ時を思い出しながら語った。クレア役の木村は「クレアが一番変わったんじゃないかなって思います。これまではビジネスウーマンとして高いヒールを履いていたのが、今回は“お母さん”的な存在になっています」と声を演じるキャラの変化に触れた。
木村が「アクションシーンで体を動かさずに声を出すのはものすごく大変でした。体も動けば、声帯も温まるんですけど、結構疲れるんですよね」とアフレコで苦労したシーンを明かすと、玉木も「普段から体を使って演じるということはやっていますが、動きを抑えて臨場感を出すというのは大変でした」と木村の意見に同意した。
満島「今、一人で映画を見てる気持ちになりました(笑)」
満島は「玉木さんと木村さんの声を聞いて、今、一人で映画を見てる気持ちになりました(笑)。“オーウェンとクレアが話してるなぁ”って。それぐらい浸透してるんです!」と、二人のやり取りに興味津々。そんな満島も前作から“フランクリン役”を続投している。「前回、研究員として皆さんと一緒に回って、いろんな事件に巻き込まれたんですけど、今回、フランクリンは成長しすぎちゃって、CIAに入ったのでほぼ出てこないんです」と残念な気持ちを語った。「アフレコも15分ぐらいで終わったんです。ビックリするくらい厚い辞書みたいな台本が届いて、読みながら『フランクリン? フランクリン?』って探しても前半はほぼ出てこなくて…。前作のジャパンプレミアの時、監督が『3作目もフランクリン、行くからね!』って言ってたんです。『OK!』みたいな気持ちでいたら(アフレコが)15分で終わって。でも、新しいキャストや『ジュラシック・パーク』の時のキャストが登場したりするので、大人になって、いい形で出てきたりするので、ちょっと出てればOK! フランクリン(ジャスティス・スミス)は、ポケモン(映画「名探偵ピカチュウ」)の主役もやったりして忙しいんです」と自身を納得させようとするが、「でも、ポケモンの方の声は依頼が来なかったんですよね。彼の役の日本語吹替版は僕が行くって思ってたんですけど、売れっ子の俳優さんがやられてました(笑)」とちょっと残念そうに語った。