プロレスラーの武藤敬司が6月17日、都内で開催された「引退ロード発表会見」に出席。引退発表後の心境を明かした。
武藤敬司「反響の大きさを実感している」
6月12日に行われたイベント「CyberFight Festival 2022」にて、2023年春で引退することを表明した武藤。引退試合までの戦いを「武藤敬司ファイナル・カウントダウンシリーズ〜KEIJI MUTO FINAL COUNTDOWN SERIES〜」と題し、第1試合は東京・日本武道館にて清宮海斗と行うことが決定している。
現在の心境について武藤は「今のノアだったら最後の大舞台、それまでの花道を最高の物にしてくれると思っているので、力余すことなく最後まで突っ走っていきます」と言い、続けて「現場が大好きなので、最後に多くのファンと時間を共有できたらいいなと思っております」と語った。
引退を発表したことによる反響については「本当に何年も連絡をとっていなかった人からも連絡をいただいたので、反響の大きさを実感している最中です。レスラー冥利に尽きるところですね」としみじみ。
また、会場にはカウントダウンシリーズ初戦の対戦相手・清宮も駆けつけた。清宮は「過去3度シングルをやらさせていただいて、勝てはしなかったですが引き分けまで進められました。7月の日本武道館で引き分けの先に進みます」と意気込んだ。
武藤は「引退を発表してから心と身体がすこぶる軽くなりました。これで勝って終わったら、清宮はずっと武藤敬司の亡霊に取り憑かれてしまうんじゃないかって逆に心配しています」と口にした。
ヘビー級王者・小島聡も武藤の引退にコメント
さらに、第39代GHCヘビー級王者の小島聡、プロレスラーの拳王による「GHCヘビー級選手権」の調印式も行われた。
武藤の引退について小島は「本当に驚きましたし、正直ショックな部分もありますが、武藤さんに華を添えるためにも、私のプロレスを思う存分ファンの方に観ていただきたいなと思います」と話した。
◆取材・文=大野代樹