2014年に公開され、第87回アカデミー賞で長編アニメーション賞に輝いたディズニー映画「ベイマックス」。主人公の少年がロボット・ベイマックスと絆を深めていく様子が描かれた。そのベイマックスが主人公となるドラマシリーズ「ベイマックス!」が6月29日(水)よりディズニープラスで独占配信される。新ドラマスタートを前に、映画版の魅力を振り返る。(以下、ネタバレがあります)
ベイマックスとは?
映画「ベイマックス」は、サンフランシスコと東京をミックスしたような架空都市・サンフランソウキョウが舞台。物語の主人公は、13歳のときに高校を飛び級で卒業した天才少年・ヒロ。幼いころに両親を亡くし、兄・タダシとともに叔母・キャスの元で暮らしていた。
大学に進もうとせず、その頭脳を生かして作ったロボットを対戦させて違法にお金を稼ぐヒロを見かねたタダシは、自分の大学の研究室に連れて行く。そこでヒロはタダシがケア・ロボットの“ベイマックス”を開発していることを知るのだった。
1万通り以上の治療法がプログラムされ、スキャンで不調なところを読み取ることができるベイマックス。丁寧なせりふ回しも愛らしく、タダシいわく「思わず抱きしめたくなる」ことを目指した、弾力性のある真っ白なビニール製ボディも特徴だ。ふわふわボディを揺らしながらトコトコ歩く姿には、見ているこちらも癒される。ケアのためにギュッとハグしてくれるところは、自分のそばにもいてほしいと願うほどだ。
悲しみに沈んでいたヒロをベイマックスが救う
ヒロはロボットファイターとなることを夢見ていたが、タダシや彼の“科学オタク”な同級生たちの研究にかける情熱や、尊敬するキャラハン教授に学べると分かって、進学を熱望。入学がかかった研究発表会で見事にチャンスをものにするが、そこで謎の火災事故が起き、タダシが亡くなってしまう。
引きこもりの日々を送るほどに深く傷ついたヒロ。そんな彼の心を救ったのが、ベイマックスだった。
心の傷もケアしようとするベイマックスに、初めはそっけない態度をとっていたヒロ。ベイマックスが研究発表会でヒロが披露した発明品が反応していることに気付き、ヒロのためになるならと、町へ出かけるベイマックスを追って、ヒロは久しぶりに外出。行き着いたとある場所で危機を迎え、その出来事がきっかけで兄の死を不審に思い、真相を追う決意をする。
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