20代の目標のひとつは「忘れられない親孝行」
──5月28日には29歳のお誕生日を迎えられましたね。29歳の1年はどんな年にしたいですか?
僕は普段から、自分に目標を課してそれを実現していくというのが好きで。20代のうちに実現したいこともいろいろとメモしているので、密かにそれらを達成していきたいと思っています。
──そのうちの1つでいいので、どんなものか教えていただくことはできますか?
忘れられないような親孝行ができたらいいなと思っていて。今までそういう気持ちはあってもなかなかできなかったので、今年は実現したいですね。まだ具体的には決めていないんですが、実家が古いので、お風呂のリフォームとかいいなと思っています。
──ご家族とは頻繁に連絡を取っていらっしゃる?
はい。割と仲も良いほうだと思います。舞台も観に来てくれますし。特に母親は熱狂的に観に来てくれるのですが、そんな母親が知り得ない僕の情報を、父親がネットで拾ってきて母親に自慢しているそうで。その話を聞いて「かわいいな」と思いました(笑)。
「感想をもらうことが僕にとってのリフレッシュ」
──素敵な関係ですね。糸川さんには、真面目でストイックなイメージがありますが、何かご自身の中でリフレッシュする方法などは持っているのでしょうか?
何だろう。プロとしてステージに立つ以上、妥協したくないと思っていて。『ダイミュ』でいったら、野球ファンの方、原作ファンの方が見ても、「野球に真摯に向き合って作ったんだ」と思ってもらわないといけないと思う。そういう意味で、自分にいっぱいノルマを課しちゃうタイプなので、毎回押しつぶされそうになるんです。だけど、上演していろんな感想をもらうと、報われたなと思えるんです。作品ごとにストレスが蓄積していかないのは、一回一回「よかった」と自分で思えるからだと思うので、そういう意味ではファンの方に見てもらうこと、感想をもらうことが僕にとってのリフレッシュなんだと思います。旅行とかも全然行かないんですよ。ご時世もあって、友達と飲みにいくことも今はほとんどないですし。だからお芝居でリフレッシュできているんだと思います。
──仕事やお芝居のことを考えない時間はない?
そう言われたら確かに、考えない時間はあんまりないかもしれない。考えないほうが不安になっちゃいます。たまにゲームはするんですけど、ゲームをしていても「このゲームをしている姿をファンの人が見てくれて、楽しんでくれたらいいのに」って思います。だからたぶん何をしていても仕事のことが頭にあるんだと思います。
──それを解放する場が舞台で、ファンの方の反応がリフレッシュになっているということは、俳優が天職なんでしょうね。
そうなんだと思います。
──では最後に、来年の30代に向けて「こういう30代になりたい」というような目標や構想があれば教えてください。
昔は「30代までにこういうお仕事をしたい」とかいろいろ考えていたのですが、最近は長いスパンで考えるようになって。「絶対にこういう仕事をしたい」とか「こういう役を掴みたい」というものはなくなりました。それよりも、いろんな役ができる役者になりたいですね。キラキラした役も、作品を引き締めるような役も、サイコパスっぽい役もできるような。「何にでもなれちゃう」と思ってもらえる30代になれたらと思っています。
■取材・文/小林千絵
撮影/曽我美芽
ヘアメイク/望月光
衣装/MASAYA
・ジャケット 35200円
・コート 32000円
・パンツ 31900円
以上3点ともにTEKI(sunlady2@bp.iij4u.or.jp)
その他スタイリスト私物
『ダイヤのA』The MUSICAL
2022年9月30日(金)~10月10日(月・祝)東京・天王州 銀河劇場
公式サイト
https://www.marv.jp/special/diaace_musical/
公式Twitter
@diaace_musical
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