鈴木裕樹が、ドラマ「警視庁・捜査一課長 season2」(毎週木曜夜8:00-8:54テレビ朝日系)に刑事・天笠一馬役で出演中。大岩純一(内藤剛志)の運転担当刑事から遊軍刑事へと役職が変わった、天笠について話を聞いた。
――前作から1年が経過して、鈴木さんの役どころも変わりましたね。
今までは運転担当の刑事だったんですが、今回は遊軍刑事としていろんな所に顔を出して、現場の最前線で捜査をさせていただいています。役職が変わったので、必然的に役割も変わりましたね。この「捜査一課長」という作品は、「土曜ワイド劇場」の時代から考えるともう7作目になるんですけど、今回は新しいチャレンジというか、とても新鮮な気持ちで参加させていただいています。
――1年前のインタビューでは「捜査に加わりたい」と話されていました。今回、捜査シーンを演じてみていかがですか?
やっぱり嬉しいですよ! 今までは、捜査に加わろうとしたら金田(明夫)さん演じる小山田管理官に「お前は戻ってろ」「運転担当だろ」って言われるくだりがあったんですけど、今回はその辺も補完されていました(笑)。僕も当然のように捜査には加わっているんですけど、ちょこちょこと、特に金田さんのセリフで「天笠が初陣で張り切ってますよ」とか「お前も段々、刑事らしくなってきたな」とか、そういう言葉があります。そういう関係性も描いていけるので、とても嬉しいです。
純粋に嬉しいっていうのもありますが、今までやっていなかった事なので、「どういうふうに演じたら、この作品にとってプラスになるかな」という事を考えながら演じています。さっき、ちょうど取り調べのシーンがあって、初めての経験だったのでとても楽しかったですね。
あとは、第1話でコートを着られたのが嬉しかったです。今まで車の中にいたので、寒い時期でもコートを着るということがなかったんですけど、第1話の御岳山を捜索するシーンで、コートを着て走りまわるっていうのが、イメージですけど刑事っぽくて格好いいなって感じました。
――今回は、内藤剛志さん演じる捜査一課長・大岩と車内で2人というシーンはあまりないですが、寂しさとかはありますか?
今までそういう役割を担っていたので、寂しさもあるといえばありますけど、新しいチャレンジの中で一課長ともまた違う関わり方ができてくると思っています。
今まではずっと一課長の目の届く範囲で、一課長にアシストしてもらいながらやっていましたが、今回はそうではなく自分の足で捜査して、手掛かりを持ってくるっていうところで、一課長のためというか事件解決のための1つのピースになれています。今までの「天笠、よくやった」っていうこととは重みも違いますし、一課長と新しい関わり方ができて新鮮ですね。
あと、新しい運転担当として田中圭くんが入られましたが、season2の最大の目玉ですし、新しい風が吹いているんじゃないかなと思います。もちろん、僕がやっていた天笠の運転担当と、田中圭くんがやっている刑部はキャラクターも全然違いますし、いろんな人との距離感とかも違うんですよ。だから、そこは一課長のチームの中で関係性が新たに出来てきて、面白いなと思いますね。
――その刑部も「運転担当だろ」と言われていますね。
傍から見ると、面白いものがありましたね。僕の感覚ですけど、天笠はそんなに先輩風を吹かせるようなやつでもないかなと思っていて。横で見ながら、「うん、うん」「分かる」みたいな。刑部が小山田管理官に怒られるのを見て、「そうだよね」っていう感じのリアクションは取っていますけどね。
でも、刑部のキャラクターというか、田中圭くんが作り上げたキャラクターだと思うんですけど、いつもフワーっと捜査に参加するんですよ。それは、僕が演じていた運転担当とは違うところですし、そこが面白いところなんじゃないですかね。小山田管理官たちも最初は怒っていたのに、いつの間にか普通に「刑部、お前も来るか?」みたいな。いつの間にか馴染んでいるっていう、その辺が面白いですよね。
――1年ぶりということで、再会時の現場の雰囲気はどんな感じでしたか? また、天笠役にはすんなり入れましたか?
役には普通に入れましたね。土曜ワイドの時代から考えると7~8年ほど関わっているので、今さら「どんな感じだったかな?」ということもなく、そこはいつもスッと入れる感じはしています。今回に関しては役職も変わって、自分の役割も変わるかなという気はしていたので、自分の中では感覚として熱量であったり、そういうものをプラスできればなという思いでやっています。
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