磯村勇斗、「震えるほどおもしろい作品に出会える瞬間」が役者を続けるモチベーション
自然に囲まれた撮影現場では…「裸で過ごすのも悪くないなと(笑)」
――城定秀夫監督の演出はいかがでしたか。
磯村:城定監督はビジョンがしっかりとある方で、とにかく撮るのが早かったです。濡れ場のシーンが多い本作ですが、そういったシーンの撮影の前には流れをしっかりと説明してくださって、ほぼワンカットで撮りきるのでノンストレスで安心して臨めたのはありがたかったですね。ビジョンは決まっていても、それを“こうじゃなきゃいけない”と俳優に押し付けることはせず、僕が考えてきたプランも監督はしっかりと取り入れてくださったので、すごく良い環境でお芝居できました。
――撮影で印象に残っていることがあれば教えていただけますか。
磯村:裸でいるシーンの撮影が多かったのですが、演じているうちに不思議と開放的になっていったことが印象に残っています。自然に囲まれた中で撮影していたのが影響しているのかもしれませんが、裸で過ごすのも悪くないなとそのとき思いました(笑)。
――(笑)。宇野さん、北村さんとはどのようにコミュニケーションを取っていましたか?
磯村:撮影期間中は3人とも食事制限をしていたので、結構ストレスがたまっていたんです。それで僕からナッツの差し入れをして、みんなでナッツを食べながら空腹に耐えていました(笑)。雨が降って撮影が止まるなどちょっとしたハプニングもありましたが、お互いに協力し合いながら、和気あいあいと過ごせたので楽しかったです。もしかしたらナッツで3人の絆が深まったのかも(笑)。
――現場ではどのような話をされていましたか。
磯村:宇野さんとは男同士ならではのくだらない話ばかりしていました。そんな僕らの話を近くで聞いていた北村さんからたまにツッコミが入って3人で爆笑するみたいな(笑)。そんな和やかなやり取りが多かったです。
――宇野さんとは本作の撮影を通してかなり仲が深まったと伺いました。
磯村:宇野さんは僕より年上ですが、いつでも気さくに話しかけてくださるので、その優しさに癒やされていました。宇野さんはとってもチャーミングで、現場で「日焼け止め、首の後ろに塗って〜」と頼んできたりするんです。だから「わかりました〜」って塗ってあげてました(笑)。議長はヤバい人ですが、宇野さんは優しくて素敵な方です。