――前島のキャラクターが強烈な分、金剛地さんの素の部分も気になってしまったのですが、普段の金剛地さんはどのような感じなのでしょうか?
普段は…全然おとなしいですよ。口数は少ないです。喋りませんしテンションは低めです。(役柄と共通する部分は)お調子者であるというか、調子に乗りやすいところはそのままかなって感じです。
役作りを意識しないで、そのまま自由に演じている部分が多かったので…。いわば素の部分がこれですよ。だから、僕の素が前島です(笑)。
実際僕はキャバクラに行くお金はないです(笑)。元々あまりキャバクラに行くタイプではないですし。それよりおいしいものを食べに行く方が好きですね。お酒飲むのは大好きですけど。
――前島はしょっちゅうキャバクラに来ていますが、どこからそんなにお金が出ているんでしょう(笑)。
そうですよね、仕事をしているシーンが一切ないですから(笑)。一晩で20~30万円くらい使ってそうですし。
――第7話以降、前島は千尋が働くキャバクラの「お客さん」として見せ場も増えてきていますが、千尋役の土村芳さんとの共演はいかがでしたか?
前島がせりふの中で「癒やされるわ~」と言うシーンがあるんですが、まさにその通りですね。本当に癒やしの女神ですね。(せりふ回しも)自然で、とても上手だなって思いながら。せりふの声がとてもきれいだなと思っていつも聞いています。
――特に「癒やされた!」というエピソードは何かありましたか?
芳ちゃんは笑い上戸ですね。僕のやることなすことを「楽しい楽しい」って笑ってくれるので、前島が調子づいちゃったところはありますね(笑)。それで前島のキャラクターが形成された部分が大きいかもしれません。本当に乗せ上手な方ですね。
――今回のドラマに登場する女性キャラクターの中で、金剛地さんが「恋してみたい!」と思われたキャラクターはいらっしゃいましたか?
そうだなぁ…。他のキャストの方と会ってないんですよ(笑)。(キャバクラのママ・薫役の)遊井(亮子)さんと芳ちゃんしか会ってないもんな~。遊井さんとは10年ぶりの共演だったので、現場で気がほぐれましたね。まさか(キャバクラの)ママと客という形で再会するとは(笑)。
さっき遊井さんから「10年前に共演した時も変な役だった」っていう話を聞かされて、「そういえばそうだったな」って(笑)。「真面目な役って、実際ほぼやったことないな~」っていう。「真面目ぶってるけど、どこかおかしい」とか、振り返ってみるとそういう役ばかり演じてきたなと思います。