セガへの愛情あふれる『異世界おじさん』コスプレイヤー「ゲームギアも自前で用意しました」
世界最大規模の造形フィギュアの祭典として知られる「ワンダーフェスティバル(略称:ワンフェス)」。その最新回に当たる「ワンダーフェスティバル2022[夏]」が、7月24日に幕張メッセにて開催。大勢のサブカルファンが集結し、会場は大盛り上がりとなった。本記事では、フロア内の各種出展ブースと並ぶもうひとつの見どころである“コスプレエリア”に注目。そちらで撮影した美麗レイヤーたちの写真を、インタビュー記事と併せて紹介していく。
会場を彩るレイヤー陣の衣装を見てみると、「ワンフェス」の主旨に合わせて“装飾品の造形”にこだわっていた参加者が多く、新旧さまざまなアニメ、ゲーム、コミックのキャラクターたちが一堂に集結。
その中のひとり、現在放送中のテレビアニメ「異世界おじさん」の主人公・おじさん(エルフに変身した姿)に扮していたNRK the Hedgehogさんに“コスプレのこだわりポイント”を聞いたところ、「小道具ですね。もともとセガの大ファンで、家にはソニックのぬいぐるみの他、同社のゲームハードやソフトが大量にあって。ゲームギアも自前で、衣装やウィッグも含めて放送の翌日には一式用意できました」とのこと。
また「ワンフェス」には、新型コロナウイルス感染症により中止・延期となる以前から遊びに来ていたそうで、ひさしぶりに参加した感想を聞くと、「以前に比べると、コスプレイヤーの参加人数がちょっと少なくなっているのは残念ですが、更衣室が混まなかったり、撮影のスペースを広く取れたり…と、それはそれでプラスになっている面もあるように思います」と話してくれた。
なお「ワンフェス」とは、プロ・アマチュアを問わず、製作者であれば誰でも造形物を出展・販売することができる大型イベントで、1984年にプレイベントが初開催。そこから徐々にサブカルファンの間で話題になり、1992年には造形メーカーの海洋堂が主催を引き継ぐことに。この度の「ワンフェス2022[夏]」でも、その精神は受け継がれていて、航空機、戦艦、鉄道車両などの模型から、特撮ヒーロー&アニメのキャラクターフィギュア、さらには武器や装飾品のレプリカといった、さまざまなアイテムが展示。近年では大手企業も多数参入している。
今回は各種出展ブースに加え、多彩なステージ企画を行うためのオフィシャルステージも設置。こちらでは豪華声優陣&アニソンシンガーによるライブや、人気アニメの制作陣によるトークショーなどが実施された。なお、次回の「ワンダーフェスティバル2023[冬]」は、2023年2月12日(日)に開催予定。
取材・文=ソムタム田井