少女時代のユナとの夫婦役が放送前から話題に
この作品の制作が発表されたのは、2021年の秋。ジョンソクの除隊後、本格的な復帰第1弾となることや、少女時代のユナとの共演がすぐに話題となった。「2022年夏の放送」というアナウンスに、待ちきれないファンが続出する中、遂に7月29日より放送が始まった。
彼がこの「ビッグマウス」を復帰作に選んだ理由は、この作品の監督が、ジョンソクの2017年に出演したドラマ「あなたが眠っている間に」と同じで、この監督ともう一度一緒にやりたかったからだとか。たくさん話し合う中で、監督から「新しい雰囲気の作品をやってみよう」と言われ、監督を信じて出演を決めたそうだ。
「“居なさそうで居そうな男子”を演じたら右に出るもの無し!」のイ・ジョンソク
イ・ジョンソクは「こんなカレだったらいいな」「こんな男子が近くに居たらいいな」と思わせる役作りが魅力。
「君の声が聞こえる」では、子犬のような雰囲気で年上女性をキュンキュンさせ、話題に。「W-僕と君の世界」では、漫画のヒーローとして現実世界にやってきて守ってくれた。一見、荒唐無稽な設定だがサスペンス要素を軸にすることで現実感が増して、「こんなふうにピンチのときに救いに来てくれたら…」とドキドキさせられた。
「ピノキオ」では、ヒロインと“叔父と姪”の関係の中で、立場をわきまえながらも優しく相手を見守る姿で、多くの視聴者を“ハミョン(ジョンソクの役名)堕ち”させた。
他にも「あなたが眠っている間に」の私生活ではちょっとダメな検事や「ロマンスは別冊付録」の若い編集長、古くは「シークレットガーデン」の生意気な新人ミュージシャンなど、“居なさそうだけど居そう”な匙加減が毎回絶妙。それにより、視聴者はヒロインの気持ちになって彼に恋してしまうのだ。
「ビッグマウス」では主人公の“感情の変化”と向き合う
ジョンソクの出演作は、ラブストーリーが本題ではなくてもラブラインがしっかりあるモノが多い。今回の「ビッグマウス」では、初めての妻帯者役で、しかもその相手が、彼と元々仲が良い少女時代のユナとなれば、視聴者の期待値はうなぎ登り。しかし、今回は彼が刑務所の中のため、ストーリー上、一緒に居るシーンは残念ながら少ないとのこと。
しかし、ジョンソク曰く「家族は、チャンホに与えられた険しい状況を乗り越えていく唯一の原動力」。「弁護士のときは家族の責任を背負って生計を維持するために、獄中では生きて家族の元に帰るために生存本能を燃やすんです」と説明した。
彼は、撮影のときは妻・ミホ(ユナ)のことを想像しながら演技をしていたんだそう。そして、後に編集された映像で彼女の頑張りを見て、より一層、演技に集中できたそうだ。ジョンソクは「物理的に離れてて一緒には居られないけど、それぞれの場所でお互いの心を推し量って、話さなくても息が合う幻想のチームワークをお見せする予定です」と記者会見で語っていた。
また、物語の序盤、中盤、終盤での感情の変化を表わすのがとても難しかったんだとか。たしかに、捕まるまでの彼は、ちょっとだらしなくて軽めで、気の強い奥さんにビクビクしている、よくいるタイプのキャラクターだ。
しかし、刑務所に入ってからは絶望しかなく、希望の無い目で、凶悪犯に殺されようと無謀な挑発を繰り返している。第3話以降、“ビッグマウス”になりすまして、巨悪に立ち向かっていくようになると、また違った彼の顔が見られるはず。無法地帯の生き地獄の刑務所でのアクションシーンも注目だ。
このドラマのジャンルは“アクション・ノワール“とも言われていて、緊張感高まるバイオレンスなシーンも多々あるが、その中でもフッと笑える瞬間もあり、楽しく視聴することができる。刑務所の中と外から真実に辿り着き、元の生活に戻れる日が来るのか…。まだまだ序盤、この先どんな展開が待ち受けているのか、楽しみは尽きない。
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
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