「あの時はすごく興奮していた」 “自分”が消滅するほど衝撃的だった出産体験
――「こどもが産まれて自分がちょっと変わった話」を描こうと思ったきっかけや理由があればお教えください。
普段からコミックエッセイを描いているのですが、子どもが産まれたというのは僕にとっては一大事なので、その事件について描いてみたという次第です。
――作中で“アイデンティティーの急激な変化”を描いた部分が印象的だったのですが、出産から時間が経った現在、あらためて変化を感じる点などありますか。
今後マンガのネタにしようと思っているので、あまり具体的なことは言えないのですが……。産まれたときは衝撃が強すぎて、それを「アイディンティティの急激な変化」と表現しました。でも、時間が経って冷静になると、そこまで変化していないかも……と思うような瞬間もたくさんありましたね。やっぱりあの時はすごく興奮していたんだろうなと思います。
――世間では「父親は出産という過程がないからか、親としての自覚が遅い」といった声をよく聞きますが、それについてはどう思われますか?
妻は妊娠期間中からだいぶ「親」になっていたように思います。僕が親であることを自覚したのは今回のマンガのように産まれてからなので、そういった意味では僕も相当遅いのかもしれません。早めに自覚した方が、なにかといいと思いますよ。なにしろ親であることは事実なので……。
――新米パパや、出産を控えるパパ・ママからのリプライが多数見受けられましたが、そういった方々へ伝えたいことがあれば教えてください。
「赤ちゃんが生まれると大変」ってみんな言うじゃないですか。たしかに大変なことは間違いないです。ただ、僕のように頭が爆発すると「大変さ」を受け取る器官が一部壊れてしまうので、それほど大変に感じられなくなるかもしれません。早めに頭を爆発させましょう!
――今後の展望や目標をお教えください。
今後も継続的に描き続けたいです。僕は3カ月の育休をとったのですが、少なくともその育休期間についてくらいは描き切りたいですね。そこまで描いたら電子書籍化して、Kindleなどで読めるようにしたいと考えています。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
できるかぎり描くので、マンガをRTしてくれるとありがたいです。