女優の岡田結実が8月6日、都内で行われた映画「ウラギリ」舞台挨拶に、W主演の齊藤英里、共演の兒玉遥、メガホンをとった中前勇児監督とともに登壇した。
映画やドラマ、舞台でさまざまな人間模様を描いてきた演出家・中前氏が演出・脚本を手掛ける本作。仕事でも協力し合える特別な存在だったアパレル会社に勤める加奈子(岡田)と同僚の紗理奈(齊藤)。しかし実は紗理奈は秘密を抱え、夜の仕事を掛け持ちしていた。紗理奈の生活を心配した加奈子は、夜の仕事を辞めることを条件に紗理奈にお金を貸すが、紗理奈は突然会社を辞め、連絡がつかなくなってしまう。絶望する加奈子は衝撃の事実を知ることに。
特に力を入れたシーンを聞かれた岡田は「今回、英里さんと一緒で、初タバコでした」と打ち明け、「監督の意向もあって人生で初めて吸ったんですけど、クランクインの前から“タバコ吸うんだ…”ってストレスじゃないけど緊張しちゃって、今(初めて)言うんですけど、クランクインの前日に初めて吸ったんですよ。吸うってことが怖くて」と回顧。
クランクイン前に吸ったのはネオシーダーという吸煙タイプの咳止め薬だったそうで「それが合わなくて、本物のタバコを吸ったらそっちのほうが合ってました(笑)」と告白し、「撮影は3日間しかなかったので、短い間に(齊藤と)2人で『これで合ってるかな』って言っていました。でもめっちゃ美味しかったです。“タバコ美味しいー!”って思いました。東京タワーが目の前に見えたりしていたので、それも相まって“都会で仕事してるなあ”って思いながら吸っている自分がいましたね」とにっこり。なお、クランクアップ後は一切吸っていないという。
最後に、岡田は「結末はどうあれ、裏切るというのは一生許せない出来事ってなっちゃう人間だったんですけど、この作品に出会ってから、裏切ったわけじゃないという受け取り方みたいなものもあるんだなと思うと、自分の人生が広がった気がします」とコメント。
「裏切ることも、裏切られることも、信じられる人がいるというのは素敵なことだなと思って、自分も加奈子みたいに理由も聞かずにお金を貸せるような人間にもいつかなれたらなと思いつつ、誰も私に『お金を貸してください』って言わないでください(笑)」と茶目っ気たっぷりに締めくくった。
◆取材・文=風間直人
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